JUST ONE LOOK

そして当方のレコードプレイヤーのカートリッジは未だモノラルのままなのであるが。


はい。3週間もの間、家にある5~60年代のモノラルレコードを聴き倒してます。


今日はコースターズとレイ・チャールズとキング・コールだよ。


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きっかけはね


久しぶりの(僕のなかでは)高額レコードを買ってしまったからなのです。

ブツはこれ

1963年のスマッシュヒット

ドリス・トロイの「JUST ONE LOOK」

アトランティック・オリジナル盤

3800円也

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でもね
超ミントコンディション!!

震えるくらいにいい音です。



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この曲に出会ったのはかれこれ30年以上前のこと。

大学に入って、念願かなって(というか、通えるのにさ。かなり無理やりに)東京に住めることになって

笹塚の28000円の風呂なしアパートを拠点に、埼玉じゃ体験できなかった音楽どっぷり漬け生活・・・というかブラックミュージックばっかりの真っ黒な人生のきっかけのひとつが

笹塚駅前にあった貸レコード屋で借りた
当時出たばっかりだった(と思う)

「ATRANTIC RHYTHM  AND BLUES1947-1974」

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2枚組、計7セット、合計14枚をカセットテープにダビングして

毎日毎晩
それこそ飽きずに繰り返し聴いていたのであります。


特にVOL.4と5がヘビロテで
その5のサイドBの一曲目がこの曲だった。


スタックス音源メインのゴリゴリのR&Bの中で
この曲とバーバラ・ルイスだけはとびぬけてPOPで
妙に心を奪われていたのです。


いつかは7インチで欲しいな、なんて何年か前から思ってたんだけど、

それを久しぶりに思い出してオークション見たら出てたので頑張りました(笑)。


この曲は僕の愛してやまない「ポップ」が詰め込まれてるものの一つです。

キャロル・キングが作家時代に書き下ろした曲の数々に近いかもな。



そういう曲に目ざとい方々もしっかりカバーしててね(笑)

グレアム・ナッシュ率いるホリーズ

そしてまさにアメリカの「歌姫」、リンダ・ロンシュタッドもきっちりやってます。



リンダ、凄いよな。
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この人は名曲しか選ばない。

というか、リンダが選べば全て名曲なのです(笑)。


まぁ、リンダの話は別の機会に。


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先に述べたバーバラ・ルイスの好きな曲「HELLO STRANGER」は未だ7インチは持ってませんが、アルバムでは所有していて、ステレオですが楽しんでますが


ドリス・トロイは本当に一発屋なのか


この人のこの時期のアルバムというのは今まで一度も見たことがない。
(あるんですけどね)


その後の彼女のアルバムは存在してて

1970年リリースのアルバムは結構有名です。ロック系の人からね。

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リリースはなんとあのアップル!!

ジョージ&リンゴ全面参加のバリバリなブリティッシュ・スワンプ・ロックアルバムです。


彼女は英国に移住して、ストーンズやらハンブルパイやらはたまたピンクフロイドなんかのバックコーラスをやって生計を立ててたんですな。


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考えてみたら
JUST ONE LOOKは63年のリリースなんだけど

これがあと2年早かったら
ハンブルグ時代のシルバー・ビートルズは絶対にカバーしてるよなー


っていうくらいのレノン=マッカートニー臭が濃い曲なのですね(笑)。


そりゃ、ジョージは熱心にアップルに誘うわな。


というわけで



たった一枚のシングル盤からいろんなことが思い浮かぶわけですよ。


さ、寝よ。