9日(木) JUST BECAUSE
あれから30年。またしても中学生の時の思い出だ(笑)。
当時、人の「死」というものに直接接したことがなかった僕にとって、初めて衝撃と虚脱感を味わった事件だった。
まるで人ごとのように思えず、その時の居間の様子と匂いは今でもはっきり覚えてます。
以来30年間、12月の8or9日には必ずジョンのアルバムを聴いて過ごすようにしています。
この日は一人悦にはいってトロントのライブから順番にかけていったが、やっぱり極めつけはこれでしょう!!
ジョンのソロ・アルバムで一番好きなレコード。
75年に発表されたロックン・ロール・クラッシックのカバー・アルバム。これはUKオリジナル盤。その他高校時代に擦り切れるほど聴いた日本盤、音がとにかく派手なUSオリジナル盤、10年前くらいにリリースされたリマスタリング(リミックスと称されている)CDと4枚所有している。
やっぱりUK盤の音が一番好き。ホーン・セクションのバランスがとにかくいい。そしてあの「STAND BY ME」でのジェシ・エド・デイビス入魂のスライド・ギター・ソロが、星空に向かって一番昇天しているのもUK盤だ。
CDに至っては論外。
なんと「BE BOP A LULA」の♪WE~~~LL♪の前に♪ONE TWO・・・・♪というカウントが追加されているのです。
こういう世界中の人達が共有する「文化遺産」を加工することにどんな意味があるんでしょうか?
小野ヨーコの傲慢さにはほとほと呆れる。
アンディ・ウォーホールよろしく、既存の作品を再構築することで新たな価値観を見出すのが「前衛芸術」とするならば、僕はそんなものはいらない。
イントロが変わるということが、ポピュラー音楽愛好家にとってどれだけの衝撃と無念さを与えるのか、彼女はもう少し考えるべきです。
出来ることなら、僕はこれからの余生を芸術と無縁に生活したいと願っています。
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このアルバムが好きなのは、ジョンの死後やたらと語られる「愛と平和の求道者」とまったく無縁なところです。
母親を目の前で交通事故で亡くしたというトラウマを持つ「超マザコン」のジョンが、その全てを受け入れてくれたヨーコにそそのかされたというのが僕の見解(笑)。
「愛と平和」とかいうけどさ
ジョンとヨーコの二人が周囲の人間にどれだけの迷惑をかけたか、という事実ももっとわかってもらいたいです。
酷いよ、やってることは(笑)。まぁここでは語りませんが。
でも、作品とその人の私生活というのは別物なのです。そんなのどうでもいい。ヴァン・モリソンもそう。
ということで、このアルバム。
このオリジナル・ヴァージョンを集めることから僕のロックン・ロール人生は始まったのです。
そして、ジョンが一番大好きだったエルヴィスの曲を入れていないのもミソですな(笑)。
これも何回聴いたかわからない素晴らしいアルバムです!!