レコードコレクターズ&ミュージック・マガジン

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久しぶりに

本当に久しぶりに、10年ぶりくらいか?

 

「レココレ」と「ミュージックマガジン」を2冊同時購入した。

 

Y川君、すまん(笑)。

 

レココレは「細野晴臣の仕事:後編」。

 

細野さんが他人に提供した楽曲や、プロデュースした作品、ベーシストとして参加したものがまとめられている。

 

しかしまぁ、よくここまでアーカイブ化したもんです。凄いよ。

 

昨日から、これとにらめっこしながらYouTubeで聴き倒してます。

 

マニアックなものも多いので(さすがに歌謡曲はヒットものしか知らないので)こういう時便利です、YouTubeは。

 

松田聖子イモ欽トリオ風の谷のナウシカくらいは当然知ってたけど

 

中森明菜の「禁区」と山下久美子の「赤道小町ドキッ」が細野作品とは知らなんだ。

 

100選だけど、7割はまったくわからない(笑)。なのでちょっと楽しみです。

 

 

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一方、ミュージックマガジンというと

 

ピチカートファイブ特集

 

・・・・・って

 

こっちじゃないよ(笑)。私、今まで生きてきて一度も聴いたことないので。

 

じゃなくて

 

もう一つの特集「ラテン/カリブ音楽アルバム・ベスト100」です!!

 

ざっと見てみると、このうちの4割くらいは持ってるかなぁ。

 

それでもまだまだ聴いたことのないアルバムがたくさんあるのでこれから楽しみです。

 

 

ちょっとネタばらしを。

 

1位から3位までね。

 

 

1位はファニア・オールスターズのライブ・アット・ザ・チーター

 

ま、そうでしょうな。サルサ誕生の喜び。この熱気たるや、なかなか味わえるものではない。

 

アリーサ・フランクリン、ダニー・ハサウェイ、マイティ・クラウズ・オブ・ジョイのライブ盤と匹敵する熱いレコードです。

 

でも、個人的には68年のライブ・アット・ザ・レッドガーターのほうが好みです。

 

まだブーガルー色が色濃く残ってる感じが好きなんだろうなぁ。

 

 

飛んで3位はウィリー・コロン&ルベン・ブラデスのシエンブラ。

 

これは本当に名盤。

 

サルサのレコード、そんなに持ってないけど

 

これとウィリー・コロンのエル・マロ、エクトル・ラボーのコメディアが一番聴いてるサルサのレコードかもしれない。

 

びっくりしたのは2位。

 

マルティニーク島のマラヴォア、JOU OUVE

 

これかー。

 

僕は過去2度マルティニーク島に行ってるので、非常に思い入れがあるレコードではあるのだが、

 

ここまで評価高いのかってビックリでした。

 

このアルバムが出たのは1988年。

 

マラヴォアはキューバチャランガに影響を受けていて、ストリングスのサウンドが実にかっこいいのだけれど

 

要はアタリが非常にエレガントで、いわゆる「おしゃれ」なんですね。

 

なので、88年当時、バブル絶頂に至るカフェバーでよくかかってたのですよ。

 

僕はライブに行けなかったけど、

 

後楽園ホールで行われた来日ライブにはワンレン・ボディコンのギャル達が大挙して押し寄せたという話を聞いたことがあります(真意のほどはわかりませんが)。

 

でも、カリブ音楽のポップ化という意味では確かに重要な一枚かもな。

 

どうしてもラテンやカリブ音楽って、聴いてるの音楽好きのマニアしかいなかったから。

 

 

日本ではロカビリーやGSブームが始まるまで、戦前からジャズ、カントリー、ハワイアン、ラテンなんかはちゃんと「大衆音楽」として機能してたんだけど

 

・・・・この辺は調べると本当に面白いですよー。そして凄くレベルが高いです。

 

 

いつのまにか変わっちゃってね。

 

そういった意味では、もう一回大衆にこういう音楽を戻したっていうのは重要なのかもしれないなって。

 

 

マラヴォア自体も別にチャラいバンドではなく、ちゃんとマルティニークの「ビギン」という音楽の伝統を継承してるんだけれどね。

 

ステリオの曲とかちゃんとカバーしてるし。

 

 

今日、久しぶりにもう一回聴きなおしてみよう。

 

このアルバムの意義をちゃんと考察しますわ。

 

・・・なんだか埼玉で一人で音楽聴いてるとこんなことばっかりやってるわ(涙)。

 

音楽のこと、喋れる人誰もいないのでね。

 

ひたすら自分と向き合ってます(笑)。

 

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あ、思い出した!!

 

マルティニークに行ったときに凄くお世話になったレコード屋のおばちゃんがいて。

 

その人が車でいろいろ島を案内してくれたんだけれど

 

 

途中で「あ!!ちょっと待って!!」

 

って自動車工場に立ち寄ったのです。

 

で、一人の工員をこっちに連れてきてくれて

 

「この人はマラヴォアでバイオリンを弾いているのよ」って!!

 

そうなんです。マラヴォアは沢山レコードを出しているのだけど、基本的には他に仕事を持つアマチュアバンドなんですよ。

 

 

フランス語、わかんないので(マルティニークはフランスの海外県)

 

僕はヴォーカルのラルフの名前しか知らなくてね。他のメンバーも顔わかんないし。

 

せっかく紹介していただいたのに、なんともこう盛り上がらないというか(笑)

 

「お・・・お・・・・おぅ!!」

 

みたいな中途半端な対応してしまったのを思い出しました。

 

 

申し訳なかったなあ。

 

 

これがニュー・オーリンズの自動車工場からリー・ドーシーが出てきたら失禁ものだろうに、

 

ね(笑)。