15日(火) IN MEMPHIS

イメージ 1
 
この日はなにを隠そう、私の45回目の誕生日であります。
 
昔から祝い事が苦手な僕は
 
本日も静かに過ごせたことに感謝してこれで十分。
 
そして営業後にちょっとした贅沢でカバを飲んで大満足。
 
またひとつ歳を重ねました。
 
歳をとればとるほど
 
人生は楽しくなっております!!
 
 
**************
 
本日ご紹介するのは、僕の隠れた愛聴盤、ダスティ・スプリングフィールドの傑作「IN MEMPHIS」です。69年、アトランティックからリリースされたオリジナル盤。
 
ダスティ嬢は英国ロンドンはウエストハムで生まれた女性シンガー。
 
このお方が、単身米国南部に乗り込んで作った、ブルー・アイド・ソウル史上欠かすことの出来ない名盤がこれ。
 
 
青い目をした人達(=白人)がソウル・ミュージック・マナーの曲を奏でるこの「ジャンル」は、僕が好きな音楽のひとつです。凄くシンパシーがある。
 
英国人と同じく、いやもしかしたらそれ以上に、米国における化学反応で生み出された音楽に精通するポンニチ達が、自己を表現するための指針が
 
僕にとってのブルー・アイド・ソウルです。
 
自分の生活する環境にない音楽に対する憧れを具現化する姿勢は、非常に勇気付けられるし、表現のヒントを僕に与えてくれます。
 
「モッズ」と呼ばれるものを嗜好する人達がいますが
 
その人達は、そういう「スタイル」が好きなんだろうなって。
 
僕が嗜好するものはモッズと多分に重なる部分が多いけど、
 
彼らが示したルーツミュージックに対する表現形態に対して、なんらシンパシーがありません。
 
逆に立場は一緒だなって思ってる。
 
モッズという「形態」に対する憧れは皆無です。
 
服に気を遣うヒマがあったら、ちゃんと音楽に対峙したい。実はこれでも僕なりに服には気を遣ってるんですけどね。たとえリサイクル・ショップでしかものを購入しなくても(笑)。
 
そして彼らがあの時代の立場で米国のルーツ・ミュージックに対する答えを出したように
 
僕らも今の日本に生活する立場で表現の答えを見出さなければ、と思ってます。
 
それって
 
ダスティと同じ出身の
 
僕がもっとも敬愛するロニー・レインの生きざまから
 
僕なりに学んだことです。
 
わかってくれる人にはわかりやすいけど
 
わからない人にはまったく理解できないお話ですな(笑)。すんません・・・・・・
 
 
****************
 
ロンドン生まれの彼女が
 
単身メンフィスに乗り込んで
 
「ソウル」というキーワードを通じて
 
同じくその現場で黒人の音楽に感化されて新しいサウンドを生み出した
 
ジー・ヤング等を擁するメンフィスは「アメリカン・スタジオ」
 
そしてプロデュースはアトランティックのジェリー・ウエクスラー&トム・ダウド。好きものの米国白人とトルコ人
 
どこをとってもひとつもブラックな血がない「真っ白」なレコードなのに
 
これほどまでに「ソウルフル」なサウンドが生み出された。
 
だからこれこそ「魂」の音楽なのです。
 
ソウル好きな方々
 
聴いといて損はないと思います!!!!