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つれれこ社中、2度目の登場(笑)。
 

狙ってる??
 
そうかもしれない。今の時代に聴くと。
 
 
だけど、この時代に
 
常さんのキャリアの中で
 
「こちら」に振り切れることは
 
絶対に必要なことだったのだと思う。
 
 
 
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日本に住む以上、「音楽好き」とは洋楽と向き合うことで
 
で、ロックを好きなのであればそういう「スタイル」で完結する場合が大半だが
 
その中で「フォーク」というものに反応する人間はいろいろ悩むのだ(笑)。
 
フォークとは「民衆の唄」で
 
スタイルではない。
 
 
そう考えてしまうと
 
日本で「日本人として暮らす」場合、どの「音」が自分たちのものなのか?
 
そうして結局「スタイル」に固執してしまう。
 
 
ある意味つれれこ社中は「確信犯」である。
 
日本人としてのアイデンティティーを、三味線という音の縛りに求めている。
 
そして上野さんの学術的な、あまりにも的確な詞の世界に、つれれこ社中としての世界観が垣間見れるのだ。
 
でも、そこに近づくことで得たもの
 
毎日の生活の中の「庶民感」というもの
 
そして昔から「歌謡」「流行歌」というものが有していた唄の強さ
 
常さんが、その後素晴らしいソング・ライターになる際の大事な試金石がつれれこ社中なのかもしれない。
 
 
当時聴いていたときは全く解らなかったが
 
つれれこ社中とは、おそろしく「上野色」が強いバンドだったんだなぁ、て。
 
そんなことを考えながら
 
実は今、書きながらヴァン・モリソン&ザ・チーフテンズの「アイリッシュ・ハートビート」を聴いているのですが(笑)。
 
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まったくの偶然なんだけど
 
このアルバムにおけるヴァンさんと常さんの置かれた立場って
 
結構似てるような気がしてきた。
 
どちらが一方に寄りかかっているわけではなく、
 
がっぷりよつで生み出される新しい境地の音楽。
 
やっていることは「トラッド」なのだけれど、
 
決して従来のアイリッシュトラッドの枠にははまらない特別に「「ロック」なアルバム。
 
 
ギネスビールの御曹司の寵愛を受けて、世界中にアイリッシュ・ミュージックを知らしめたパディ・モロニー率いるザ・チーフテンズと
 
 
ブルーズやリズム&ブルース、トラッド・ジャズを愛したミスター・ブルー・アイド・ソウルのヴァン・ザ・マン。
 
それが「ケルト」というキーワードで結びついた唯一無比のアルバム。
 
 
つれれこ社中唯一のアルバム「雲」に
 
特に常さんの曲に同じ匂いを感じるのは僕だけか?
 
 
というわけで、勝手な僕の常さん視点でみたつれれこ社中「論」でした。
 
こんな勝手な解釈を加えると
 
常さんに怒られそうだが(笑)。
 
映像は、YouTube上で動くつれれこ社中がこれしかないので。
 
でもキヨシロー!!!