BRUTUS & DONUT

BRUTUS、買ったのって何十年ぶりだろ?
 
山下達郎大特集」ということで読んでみた。
 
 
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ヤマタツさんの音楽に影響を受けたことは勿論ない。
 
昔、一緒にバンドやってた人が「っぽい」曲ばっかり書いて持ってくるので、頭にきて追い出したくらいだ(笑)。
 
とは言え、シュガーベイブ含めて5,6枚はレコード持ってるんだけど。
 
 
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でもこの人は面白いんですよね。
 
何故ならオタクだから。彼が興味ある全てのジャンルに関してね。
 
で、物凄く俯瞰的に物事を捉えることができて、論理的にそれを説明できて
 
で、仕事において確信犯で高レベルで実践しているという
 
 
まぁ、とんでもない音楽家だと思ってます。
 
 
というか、過去から現在進行形のものまでちゃんと考察したポップカルチャー語り部として
 
この人の言葉は貴重ですよ、ホント。
 
読み応えありました。ブルータスってこんな雑誌だったっけ?(笑)。
 
 
あ、勿論ミュージック・マガジンの特集号も買いますよー。
 
 
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もう一冊は「DONUT」っていう雑誌。初めて買った。
 
これは35周年を迎えたザ・コレクターズ特集。
 
 
何度も書いてるけど、ボーカルの加藤さんは地元のパイセンで。
 
高校生時代の私は多大なる影響を受けているのですが
 
ファッション、音楽スタイル含め全くもってモッズになれなかった私としては
 
そのスタイルを、知り合ってから40年変えることない加藤さんを驚愕の目で観つつ
 
 
一方で、常に「WHAT IS MODS?」という疑問がつきまとっていて。
 
 
今回の武道館ライブのタイトルが「THIS IS MODS」なんだけど
 
この雑誌では加藤さんが10枚のアルバムを選んで自らのモッズ論を展開していて。
 
これがまた腑に落ちるところが多くてね(笑)。
 
 
ベスパ、ランブレッタ、サイドベンツの3つボタンスーツみたいな今のモッズアイコンだけでないところがよくわかりました。
 
何故、それらのアイテムがモッズたる所以になったのも。
 
これまた読み応えありましたよ。
 
 
結論としては、自分が信じた「最先端」のものを、自分の「スタイリッシュ」なこだわりでやりきる
 
スタイリッシュっていうのも人それぞれだけど
 
 
まぁ「意識」の問題なんだろうなぁ。
 
 
その最初のきっかけが「英国発」だったということ。特に60年代。
 
というのが自分なりのMODS解釈かな?
 
加藤さんがこう書いてます。
 
「俺のフィルターを通ったら、それはモッズなんだ」
 
だってさ(笑)。
 
 
そう考えたら、14歳の時
 
ビートルズの稲妻にしびれてしまって
 
そこからルーツを掘り下げて今までやってきた俺もモッズの端くれなんだろうか?
 
 
でも、高校生の時
 
熊谷市民ホールの楽屋で当時「ザ・バイク」っていうバンドでベース弾きながら唄ってた加藤さんに
 
「俺はブラック・ミュージックに全く興味がないからさ!」
 
と言われたのは40年後の今でもずっと残ってるんだよね。。。
 
 
ま、どうでもいいけど(笑)。
 
 
コレクターズは35年経った今、一番いいと思ってます。
 
3ピースのロック・バンドとしてかっこいいよ。
 
 
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とにかく、なにかにこだわり続けて物を作ってる人が好きなんですよね。
 
スタイルは違えども、この二人のこだわりを同時期に読めたのはよかったな。
 
それもなんと同じメジャーフィールドで展開してるんだから凄いよ、やっぱり。
 
セールス&認知度は置いといてね。
 
いい読書三昧の日でした。
 

 
 
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雑誌に載ってたこの写真

撮ったのは今は亡き桑本正士氏。
 




とりとめのないスナップ写真からも音が聴こえる。

桑本さんと「つれれこ社中」っていうバンドを一緒にやってた鈴木の常さんの自宅の居間には

彼の写真が大事に飾られていたよ。

冬のウッドストックで撮ったリチャード・マニュエルのあの写真もね。