買出しに行く自転車での道すがら、突然舞い降りたアイリッシュ・ホイッスルのメロディが頭から離れなくて
ここ何日か、また毎日聴き続けているのが本日の一枚です。
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二人のアルバム「BROKEN HEARTED I'LL WANDER」です。CDで。アナログ盤は昔みかけたことがあるけど、その時に購入せず大後悔しているレコードの一枚(笑)。
内容はとにかく地味。
アイリッシュというと、ジグやリールのダンサンブルなチューンに耳が行きがちだが、
長年このジャンルを聴いていると、こういう唄モノの地味なものが、最終的に一番聴き続けるものとして手元に残るのですな。
バンドの編成もいたってシンプル。
ドロレス嬢もジョンさんも、実にさらっと伝承歌を唄い紡いでいる。
で、こういう状況こそ、その歌い手の力量や奥深さがわかるのであります。
ドロレスの少し湿り気を帯びた若干かすれた声は、
まさに神に与えられたもの。
こればっかりは、どんなに努力しても決して手に入れることの出来ないもの。
そして、トラッド研究家の旦那に導かれたこのアルバムがあったからこそ
絶妙なニュアンスの深みを増したその表現の形が
復帰したデ・ダナンの大傑作「BALL ROOM」の2曲目「TEDDY O'NEILL」で開花するのです。
これは凄すぎます。
素直に唄ってここまで深みが表現できる「唄」というのもなかなか出会えないです。
このセッションが後世に残るべく、レコーディングされたことに感謝!!!!
もう泣きそうです(笑)。