8日(火) LAZY BONES
久しぶりに引っ張り出した変てこなジャケットが本日の一枚です。
これだけ観たら、どんな音楽か全く想像できないよね(笑)
裏ジャケに彼の顔が写っている。「変わり者」の匂いをプンプンさせてる。
こういう人は、僕は絶対嫌いになれない・・・・・・・
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カナダの変な人、レオン・レッドボーンさん75年ワーナーからのデビュー作「ON THE TRACKS」です。オリジナル盤。
音はずっとモコモコしてて、レオンさんがブツブツ鼻歌を唄ってます。
でもこれがいい(笑)。
唄うは彼が愛してやまないジミー・ロジャーズや20~30年代の映画挿入歌、ファッツ・ウォーラーやホーギー・カーマイケルの曲などなど。
とにかくだ
彼が愛するのはグッド・オールド・タイム・ミュージックのみ。
現在に至るまで10枚以上のアルバムをリリースしているが、基本的に内容は全て一緒。
どれも安心して彼の倒錯した世界に浸ることは出来るが、新鮮な驚きは皆無(笑)。
でも
これでいいのだ。
こんな人がいるだけで素晴らしいことです。
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彼の発言など一度も聞いたことがないが、多分変態であることは容易に想像できる。
21世紀のハイテク時代まで、古きよき音楽だけでこの世を全うする輩が、ほのぼのとした性格であるはずがない(笑)。歌声はいつもそんな感じだけれど。
多分びっくりするくらいいろんなことを知っていて
そのうえでこれを選択し、自分の生き方を決めた毅然としたお方なんだろうな、と勝手に想像してます。
「天然」じゃ、こんな選曲できませんって。
ホーギー・カーマイケル作の「LAZY BONES」のレオンさんのカバー・ヴァージョンは
高田渡の「ねこのねごと」のベーシック・ヴァージョンに昇華される。
レオンさんが好きであろうギタリスト、ブラインド・ブレイクのフィンガー・ピッキング・スタイルは
ああ、ラグタイムよ永遠なれ(笑)。
確定申告終わったら、マジメにギター練習しよっと