17日(月) SHOW TIME

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まだライ・クーダーが止まらない(笑)。
 
休み明けに来たKキさんもライさんが止まらなくなったらしく、リクエストにお答えしたのがこの一枚です。
 
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ライ・クーダーの77年に発売された6枚目のアルバムにして唯一のライブ盤。バックはフラーコ・ヒメネスのバンド+ボビー・キング、テリー・エヴァンス&エルドリッジ・キングのゴスペル・タッチのコーラス隊。
 
名作「CHICKEN SKIN MUSIC」のあとのライブなので、TEX-MEX色の濃いイナタイサウンドがなんとも心地よい。
 
アコ&サックスのコンビネーションは、このふたつの楽器だけでビッグ・バンドにも劣らないサウンドを奏でる、と信じている僕はアホでしょうか?(笑)
 
B面の1~2曲目は僕がTEX-MEXにのめりこむきっかけとなったひとつ。
 
フラーコの親父でTEX-MEXアコーディオンのパイオニア、ドン・サンチャゴ・ヒメネスの曲「VIVA SEQUIN」は何度も何度も練習した。
 
続くウッディ・ガスリーの「DO RE MI」は渡さんが日本語に改訳して「銭がなけりゃ」として唄っている。
 
昔、吉祥寺「のろ」でやった僕らのライブに、渡さんが飛び入りゲストで出演した時は「銭がなけりゃ」をこのヴァージョンでやったなぁ・・・・・。考えてみたら渡さんがスタンディングで唄う姿というのも貴重だったかもね(笑)。A川さんが撮ってくれた写真、何処に行ったのかなぁ???
 
2曲目の望郷の念を唄った「VOLVER,VOLVER」も最高です。ロス・ロボスもライブでよく演る。チカーノにとって大事な曲なんですね。僕らの「与作」みたいなもんかね?的違いか(笑)。
 
僕のTEX-MEXの師匠、Y岡さん&Hセさんが、フラーコが来日した際に、早稲田の今はなき「JERRY JEFF」にフラーコを招待して一緒にこの曲を唄ったって話を聞かされた事がある。
 
うらやましいことこのうえない・・・・・・
 
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このアルバム、ジャケット・ワークも最高です。
 
場末のバーでわいわいと演奏を楽しむライさん。
 
右上にはフラーコがほろ酔いで陣取り、その左側にはハワイの重鎮ギャビー・パヒヌイの写真、またその左上にはライさんが愛してやまないバハマ島のゴスペルシンガー&ギタリスト、ジョフェス・スペンスの写真があるのが憎い演出だ。
 
彼の87年の小ヒット曲「GET RHYTHM」のプロモーション・ヴィデオもこういう場末の感じだった。ヴィム・ヴェンダースの名作「パリ・テキサス」の主演男優ハリー・ディーン・スタントンも出演したこのPVは素晴らしい出来なのだが、今、YouTubeを検索したらまったくアップされていませんでした。。。。残念!!
 
彼の好きな音楽は、こういう場所から生まれてきたんだよな。
 
僕の好きな音楽もまったく一緒です。
 
生活に根付いた音楽こそが、一生聴き続ける音楽です。