13日(月) GOING TO A GO-GO

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本日は珍しく、我がサッカー部のAキが一人で登場。
 
「たまにはこういう日もあるんですよ」だって。今まで一回もないけど(笑)。彼がうちの店に来てカレーを食べなかったのは奇跡だ・・・・・・。
 
たまたまレコード棚にあったモータウンの3枚組みCDボックスを彼が発見して、その流れでかけたのが本日の一枚。
 
 
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65年、モータウンのタムラ・レーベルからリリースされたスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのオリジナル・ステレオ盤。
 
映画「永遠のモータウン」を観た方も多いかと思うが、当時のスタジオは驚くほど狭い(メンフィスのサン・スタジオもそうだが)。あそこから魔法のようなサウンドが生み出されていたのは驚愕です。
 
ちなみにあの映画、当時を美化しすぎていてウソも多分にありますが。まぁまた別の機会に。
 
黒人社長、ベリー・ゴーディーJrはとにかく音質にこだわっていたらしく、プレスの品質まできっちりチェックしていたそうな。
 
だからモータウンのオリジナル盤はとにかくハイクオリティーな音を僕らに届けてくれます。特にモノラルで録られているシングル盤はホントに凄い!!!!ハズレなしです。
 
モータウンは楽曲のポップさが最大の魅力。
 
当時週に一回、レコードをリリースするための社内コンペが行われていたのだそうだ。そこへいろんな作者が曲を持ち合ってああでもない、こうでもないとヒット曲を模索する毎日。
 
有名なホーランド=ドジャー=ホーランドやスティービー・ワンダーマーヴィン・ゲイなども自分の曲がリリースされるかどうかドキドキしてこのコンペに参加してたんでしょうな。
 
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そんな社内でしのぎを削る優秀な作者の一人がこのスモーキーさん。そしてその後のモータウン・レーベルの副社長でもあります。僕は「デトロイト北島三郎」と呼んでますが(笑)。顔と髪型が、ね。
 
このレコードをかけていたら一人の女子が反応して、「ジャケットを見せてください」と言う。
 
ジャケットを見た彼女、女性がいないのに驚いた。
 
「あれ!こんな声が高いのに・・・・男の人なんですか!!!!」
 
そう、黒人音楽の世界には「ファルセット・ヴォイス」という伝統芸があるんですわな。
 
さっと思いつくところでは
 
 
アース、ウインド&ファイヤーのフィリップ・ベイリー
 
そしてインプレッションズのカーティス・メイフィールド
 
忘れちゃいけない、アーロン・ネヴィル
 
などなど。
 
日本でも細野さんが唄ったはっぴいえんどの「あしたてんきになれ」はスモーキーさんからの影響だと公言してるし、
 
フィッシュマンズの佐藤氏などはもろカーティスでしょうねぇ。ヴォイス・トレーニングをしていたとは思えないほど音程があやふやですが(笑)。まぁこれは「味」ですが。
 
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「GOING TO A GO-GO」も心躍る曲ですが
 
やっぱりこのアルバムで一番好きなのは「OHH BABY BABY」でしょうね。
 
まさに「濡れる」とはこういう曲のこと(笑)。
 
お盛んなロイクのナオンにはタマランでしょうねぇ・・・・・・