STRAY CATS
今日は寄贈レコードより。
調べてみたらこれがUSデビュー盤だった。
内容は1,2枚目を合わせた当時のベスト盤内容。プラスこのレコード用の書き下ろしの表題曲。
1枚目と2枚目は随分と音像が違うので、一枚のアルバムに収めるべくリミックスされてる。
これがまたいい塩梅で新鮮に聴けます。
当時アメリカで随分と売れたレコードらしく
全米チャートで2位。
ちなみに当時の1位はマイケルの「スリラー」だそうで。そりゃ抜けないわな(笑)。
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ということで、当時の彼らのお話を少し。
1980年、ルーツ・ミュージックたるロックン・ロールなどアメリカで売れる気配など全くなく
彼らは活路を英国はロンドンに求めた。
当時のロンドンはパンク出現から最もヒップな都市で
まぁ、それは置いといて
彼らのライブパフォーマンスはすぐに話題となり、あっという間にアリスタと契約
まずは英国デビューを飾った。
プロデュースはロック・パイルのデイブ・エドマンズ。
「パブ・ロック」というアメリカン・ルーツ・ミュージック愛好家がわんさかいる英国の地盤
セックスピストルズの成功以降、ロカビリーやジャングルビートに次を求めたマルコム・マクラーレンが見出した「アダム・ジ・アンツ」「バウ・ワウ・ワウ」なんかの音に
あとは3人の「ルックス」ね。
ティーンはやられるよね、あれは(笑)。
スキャンダラスも当然ありで。
ストーンズのツアーの前座として起用されたキャッツだったが
ミック・ジャガーの嫁だったか恋人だったかが
ドラムのスリム・ジム・ファントムにお熱を上げてしまい
ミックが激怒して前座を外された
そんな話をおぼろげながら覚えてます(笑)。
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で、そこからの
そのパターンってよくあって。
古いところでいえばジミ・ヘンドリックス。
80年代当時でいうと、プリテンダーズのクリッシー・ハインド。
「THE FIRST CUT IS THE DEEPEST」で有名な黒人ソウル・シンガー、PPアーノルドは、逆に英国に根を下ろした。
ジェイムス・テイラーは、アップル・レコードに見出されてピーター・アッシャーのもとで最高なデビューアルバムを作るんだけど、まったく売れず
失意のもと、米国に戻って「FIRE AND RAIN」を作り70年代を代表するSSWになった。
人生なんてわかんないもんだよ、ね。
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もう随分オッサンになって、アイドル臭も完全に抜けきった彼ら(笑)。
そんな彼らを未だに追い続けるのは
限りなく注ぐロックン・ロールへの愛情ですよ。
その深さ。
もうね。どれだけ腹が出ようともさ
それだけで十分です(笑)。
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1985年の「ライブエイド」生中継がきっかけなのか(フジテレビだったかな)
民放で巨大ライブイベントが、深夜によく放送されてた。
「ファームエイド」も生中継してなかったかな?
そんな流れで観た1983年の「USフェスティバル」。
このストレイキャッツのライブの衝撃ったらなかったな。
何十万人と集まった観客に挑む
ペラペラな3ピースのロックンローラーの男気は
ライブエイドで個人的に感動したクイーン、U2、エルヴィス・コステロを遥かにしのぐものだった。
あとは最初の再結成後(何度も繰り返してます:笑)にリリースした
「GENE AND EDDIE」ですね。
ジーン・ヴィンセントとエディ・コクランの最高なフレーズを
こういう人生のパイセンがいるから迷わず言えますよ。
ロックンロールが最高なんです!!!