4日(土) 東北の情念

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同窓会で久しぶりに逢った友人が、実は近くに住んでいることが発覚して早速飲みにきてくれた。I井君ありがとさん!!中学~高校と多感な時間を共有した仲間というのはなんか特別な感覚がある。うまくいえないけど。
 
そんなほっとした空気もつかの間、切っても切れない悪友、H太郎が後輩を引き連れて参上。
 
こうなるとあちらのペースだ(笑)。
 
音楽と相撲と阪神と彼女に人生の全てをそそぐ彼。
 
来ると決まって深酒だ。そして彼はそれを狙っていて、僕も実はまんざらではないのだからたちが悪い。
 
いつもの通り大音量でレコード鑑賞。そして尽きることのない音楽の話。Jリーグ最終節でここ地元のFCなんとかというクラブが降格したのなんてどうでもいいくらい音楽の話。
 
営業後のレコードのテーマは「和モノのライブ盤」というもの。
 
かけたな、いろいろ。憂歌団上田正樹とサウス・トゥー・サウス、小坂忠、などなど。そして決まって最後はRCサクセション。H太郎と僕が飲むと決まってここに落ち着くのだ。なんか悪いか?(笑)。
 
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そんなレコードの数々からの本日のピックアップはこれ。
 
71年の中津川フォークジャンボリーの実況盤。
 
A面は斉藤哲夫さんと加川良
 
斉藤さんは相変わらず青春している(笑)。20年前くらいに吉祥寺「のろ」で唄ってくれた吉田拓郎の「イメージの唄」がすごく印象に残っている。
 
加川良。僕はものすごく苦手(笑)。岡林と同じくらい体が受けつけない。
 
この時のバックはイサトさんがギター、風太さんがドラム、そしてなんと村上の律さんがベース。
 
演奏はジョニー・キャッシュの監獄ライブとまんま一緒。今だからこうやって分析できるが、当時の会場にいた人達でわかるのは皆無だろうなぁ・・・・・。
 
そして問題のB面。
 
まるまる三上寛さん。
 
すごい。これは凄い。
 
まさに東北の情念。けどスタジオ盤なんかより遥かに明るい。
 
客席も明るい。唄っている内容は、どうしようもないくらい暗いしえげつないし、卑猥かつ猥雑だ。
 
けど突き抜ける意味不明のパワーがこの場を明るくしている。絶望と希望は表裏一体なのかも(笑)。
 
そして寛さん、ここぞとばかりに「お◎◎こ」という放送自粛用語を連発・・・・・・・。
 
よくこれが音源として世に出たなぁと改めて感服いたしました。
 
発売元はURC。そう、高田渡とかはっぴいえんどやシバさんをこの世に送り出した伝説のレーベル。
 
発足当時は会員制の通販だった。
 
URCとは「アングラ・レコード・クラブ」の頭文字。確かに「アングラ」だよ、これは。
 
歌詞カードにもその放送自粛用語はしっかりと刻まれている。
 
これ、CD化されてるんだろうか?その際は無理でしょうな、ここの部分は(笑)。
 
とにかくゲラゲラ腹の底から笑い転げて、ワイン2本弱で轟沈・・・・・。
 
男同士だけで聴きたいレコードのひとつだな、これ。
 
渡さんから伝え聞いた寛さんの死ぬほど笑える「伝説」は、
 
まぁ店で飲みながらでも、ね。