16日(月) 化けもの

僕が勝手に呼んでいるジャンル、「ウソ・レゲエ」の中でもナンバー・ワンかもしれないな、このレコードは。
 
ライ・クーダージャクソン・ブラウンの盟友として数々のセッションで名を馳せた、デビッド・リンドレイさんの81年のファースト・ソロ・アルバムです。
 
マルチ・ストリングス・プレイヤーとして有名な彼だが、自己のバンド「EL RAYO-X」との演奏は非常にリラックスしていて、かつわかりやすくて非常に心地イイのです。
 
また素っ頓狂な彼のヴォーカルも味があってよし。
 
まったくの捨て曲なし。44年間の人生で何百回聴いたかわからん。で、全然飽きない。
 
「MERCURY BLUES」でのハードにドライブさせたスライド・ギターは必聴でしょうな。
 
古今東西の曲を、自分のフィルターを通して拡大再生産するという手法を、僕はこの人やライ・クーダーから教わった。僕のバンドマン時代、アレンジしたり自分で唄を歌う時にものすごく参考に、そして勇気をもらったレコードのひとつです。
 
僕の場合、オリジナル盤をゲットすると、大抵は前に持っていたレコードは処分するのだが、これはずっと聴いていた日本盤も引き続き所有している。
 
理由はジャケ違い。本人は日本盤のデザインをいたく気に入っている、とインタビューで言っていた。
 
こちらはアサイラムのオリジナル盤。イメージ 2
 
で、こちらがワーナー・パイオニアから出てた当時の日本盤。
 
イメージ 1
・・・・?一緒だって???微妙に違うでしょ?(笑)
 
音は言うまでもなく、アサイラム・オリジナル盤のほうに軍配。話にならないくらい音ヨシ。
 
楽器の音の粒だちが全然比べ物になりません。