
「FUNK」という言葉が僕の中にあまり存在していない。
特にP-FUNKは完全に蚊帳の外である。
それ系のレコードは一枚も持っていない。
ジェイムス・ブラウンでさえ、7インチ一枚しか持っていないありさまだ(でもライブは2回観てます)。
唯一ニュー・オーリンズFUNKだけがわかる音楽だ。
このレコードの主、WARはP-FUNK系のバンドとばっかり思っていた。
なぜなら
大昔、FMでやった「P-FUNK特集」なるものをテープに録ってずっと聴いていたのだが、
その唯一の僕の接点だったこのプログラムの中にWARの曲が入っていたから。
で、それっきりになっていてどんなバンドかもまったく興味が湧かなかった。
ニュー・オーリンズに初めて行った88年に
WARのライブがあったのだが、
これまたかなりヤバイ場所で行われていたので、断念した思い出がある。
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WARの75年発売の7枚目のアルバム「WHY CAN'T WE BE FRIENDS?」がこれ。ユナイテッド・アーティスツのオリジナル盤。
「WARを聴いたことがない」と言ったら、お客さんでDJとかもやっているらしいKさんが貸してくれた。
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てっきりFUNKだと思ったら大違い。
ラテンチックな大雑把なバラードがあると思えば、スライみたいな8ビートもあったり、メチャクチャ下手なデスカルガ(ラテン・ジャム・セッション)があったりと雑食この上ない。
Tカシ曰く「イーストLAのバンドだよ」と。
・・・・・なるほど!!
これで合点がいった。
たまに読んでたイーストLA関連の音楽本に出てきていたのはこういうことだったんだ。
これぞストリート感覚溢れる、まさに「チカーノ・ロック」なのですな。
ロス・ロボスの雑食感はここにあるのかもしれない。
そして同じLA育ちで、チカーノ・ミュージックに多大なるシンパシーを寄せるライ・クーダーの
特に近年(といってもここ20年くらいか)の作品の肌さわりが凄く似ている気がする。
Tカシさんの言うところの「ショッパイ感じ」。
わかるかな?(笑)
でも僕にはすごくよくわかります。
ショッパイんだよね、なんだか。
福井の「へしこ」みたいな・・・・・・違うか・・・・・・・・。
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ということで
この歳になっても新たな発見ばかり。
WARはちょっとマジメに集めてみたい。