28日(木) 霧の8マイル

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ジャケ写真を冒頭に持ってきた。こっちのほうが見やすいかな???
 
僕のレコード所有枚数は現在は約3000枚。CDは約1500枚。コレクターからすれば少ないほうだ。・・・ですよね?(笑)
 
そんな枚数でも行方不明になることがある。棚分けは「ジャンル別」~「アーティスト別」にしているのだが、久しぶりにこのレコードを聴きたくなって、バーズのところを探したのだがまったく見当たらず。ロック関係を全部引っ張り出して探しても出てこない。しょうがないので、他ジャンルのところも探し始めたらようやく見つかった。なんとジャズのコーナーに!!!!
 
ちなみに探索にかかった時間は2時間・・・・・・・。疲れました(笑)。
 
 
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さて、このレコード、原タイトルは「FIFTH DIMENSION」。邦題は「霧の5次元」。ビートルズに触発されたフォーク青年、ロジャー・マッギン(当時はジム・マッギン)がボブ・ディラン経由のフォーク・ロックを経て次なるステップに踏み込んだ作品。後に「ラーガ・ロック」「スペース・ロック」と呼ばれたりする。
 
肝は発売された1966年という年だ。ロックン・ロールがロックへと進化した記念すべき年。ボブ・ディラン「ブロンド・オン・ブロンド」、ビートルズリボルバー」、ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」といえばわかってくださるかな?
 
ちなみにこの年は僕の生まれ年だ。そう、僕もロックの申し子なのかも・・・・人がいうほどロック好きじゃないけど(笑)。
 
バーズ(THE BYRDS)というのはとにかく変幻自在で、ある意味捉えどころがないバンドかもしれない。
 
フォーク・ロック~ラーガ・ロック~カントリー・ロックと変化していく彼ら、というかロジャーさん。そしてその欲求を満たすために執拗にメンバー・チェンジを繰り返す彼は、時として時代に敏感な単なるスタイリッシュな若者と見れる時もある。
 
けどいい見方をすれば、常に自分が刺激を受けるものに対して真摯で正直なのだ。そして60年代という特異な時代はそれだけ濃厚で、加速度的に価値観を探る稀有な時代だったのだとも思う。
 
そして、その後現在に至るまで、根本的な価値観の変革へのチャレンジはなされていないのですな。
 
「動いていない」今だからこそ、こういうのが現在を生きていくうえで、歴史を検証することの大切さを教えてくれてるかもね。(本当は激動ですけどね:笑)
 
今、なにが大事なのか。その時代の背景を考えながら聴くと、いろんなことを考えさせられます。
 
そのときに創作者がどんな立場で、どんなことに影響され、どう思って、どう創ったのか???
 
それを考えることが現在の自分の立場にフィード・バックされたりする。
 
・・・・・いやはや面倒くさい話ですみません(笑)。
 
けど、そういう感じのレコードなんですよね、僕にとったら。
 
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ヒット曲「霧の8マイル」でのロジャーさんのサイケデリックなギター・ソロはジョン・コルトレーンのモード奏法に影響されたそうな。
 
ジョージ・ハリソンのテープ逆回転ギター・ソロ「TAXMAN]にも酷似している。同じフレーズを半音づつ下げていくやり方。実は簡単だ(笑)。
 
ポール・マッカートニーがペット・サウンズ録音中のブライアン・ウイルソンを表敬訪問していたように、ジョージとロジャーさんが当時交流を深めていたかもしれない。
 
ちゃんと調べてないけど。
 
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僕の持っているのは再発の180グラム重量盤。
 
3000円以下で状態がよかったら是非オリジナル盤をゲットしたい一枚です。
 
あ、当然「モノラル」で。