履歴書

自分で言うのも何なのだが
 
仕事はかなりできる方だと思う。
それもテキパキと。
 
 
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6月いっぱいで仕事を辞めて早2か月が過ぎた。
 
未消化の有給休暇が40日近くあったので、7,8月は仕事しないのは想定内だった。
 
その間に物件が見つかればいいな、
なんて最初は思ってたのだが、7月頭に一回目の物件探しした時に長期戦は覚悟した。
 
 
でも、こんなにダラダラできる期間なんてもう残りの人生でないかもしれないなって
 
ということで仕事探しはしなかった。
 
 
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そろそろ繋ぎの仕事を探さないと流石にまずい。
 
 
有給休暇が8月19日で満了したので、翌日に灼熱地獄の中、チャリンコで熊谷に行き
本屋さんで履歴書を買ってきた。
 
その次の日に証明写真を撮りに吹上の西友に行った。
 
ネットでとりあえず働けそうなところを毎日検索した。
 
 
 
準備は整った。
 
 
履歴書は机の上に出してある。
 
 
 
そんな折、パイセンから連絡があり
全く外出してなかったのでいろいろ悶々としてたし
 
オンライン呑みも苦手だし、仕事はじめたら自由に時間も使えないから、
まずは久しぶりにお逢いしてから履歴書書こうかなって。
 
 
 
 
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9月になった。
 
 
履歴書は机の上に出してある。
 
 
 
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毎日毎日「明日は履歴書、書かないとな」と思ってるのだが
 
 
 
軽い睡眠障害なのかなこれ?
 
寝れないのだ。いや、寝てるんだけどすぐ起きる。
 
大体夜の1時過ぎに布団に入るんだけど
 
4時には目が覚める。ひたすら寝返りを打って寝ようとするのだが入れない。
 
 
 
しょうがないので、残っていた酒をすすりつつ、本を読む。
 
 
ヤン・ソギルの勢いある文体が妙にはまってたんだな。
 
展開が一緒なのでもう飽きてるけど(性描写がワンパターン)
 
 
 
読書をしながら酒を呑むと、僕の頭は覚醒する(笑)。
 
朝8時くらいまでで読了しちゃって、それから寝る。
 
 
熟睡できるのだが、午前中は台無しである。
 
 
 
 
起きて思う。
 
 
「明日は履歴書、書かなきゃな」
 
 
 
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「履歴書」とか
 
「資格」とか
 
「名刺」とかが
 
昔から大嫌いなのだ。要は「肩書」なのだが。
 
 
そんなものがないと判断できないのか?
 
大体、人と人が目を合わせて10分でも話せばその人の8割は分かるだろうよ。
 
2割の失敗はあるかもしれないけど
 
履歴書にこんもり盛ってくる奴らよりは信用できるんじゃないかな?
 
 
 
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車の免許もマイナンバーカードも
 
各種資格も一つも有していない僕は
 
要は、身分証明が一つもない。
 
 
でも「有さなければいけない」なんて憲法で定められてないのだから
 
そういった人間にも生きる権利は保証されるべきだと思う。
 
実際はさげすまされた目線でずっと見られてるけどね。
 
 
 
 
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そうは言え、仕事探ししなくちゃいけないので
今日は遂に履歴書書くまで進んだわ。
 
まずは下書き。
 
学歴から書かなきゃいけないのでいろいろ年号調べたり
 
書いてたら派遣の「派」の字が上手く書けない。
 
 
書き順がよくわかんなくなってる。
 
ペンがいけないのかな?って
 
 
 
この間「マツコの知らない世界」の文房具特集で紹介してたぺんてるの「エナージェル・インフリー」の0.7ミリを買ってきた。
 
 
これはなかなか秀逸だ。お勧め。
 
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ひたすら「派」という字を書いてみる。
 
なんとなく様になってきた。
 
 
気持ち良くなってきて焼酎すすってみた。
ぐびっと。
 
 
もう一杯・・・・・
 
 
「明日は履歴書、書かなきゃな」
 
 
 
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自分で言うのも何なのだが
 
 
 
 
仕事はかなりできた方だと思う。
 
それもテキパキと。
 
 
 

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