御茶ノ水~神保町~竹橋 その1

最近はちょいと諸事情があって、夜を徘徊出来ない状況なのだ。
 
なので合間を見計らって昼間の東京を散策の先週の日曜日。
 
本当だったら土曜日の昨日に色々済ませたかったんだけど、高崎線の度重なる
トラブルで南下できないでいた。
 
今日の目的は、大好きな日本の画家、熊谷守一さんの絵を観に行くこと。
 
場所が竹橋なので、久しぶりにお茶の水から歩きたくなったのだ。
 
 
御茶ノ水、多分2年ぶり。
 
 
ここは東京の中で吉祥寺、下北沢の次くらいになじみのある場所かもな。
 
楽器屋、本屋、レコード屋という大好きなものがたくさんある場所だし、
 
 
僕が通ってた大学がここにあったというのもある。
 
まぁなじみの深い場所なのです。ここでもいろんなことを学んだ。
 
 
でも30年も経つとさすがに街は変化してた。当たり前だけど。
 
 
僕が通ってた文学部の校舎は跡形もなく消え去り、モダンな建物が建っていたり。
イメージ 1

 
 
当時の大学の建物で健在なのはないんじゃないかなってくらい建て直されてた。
 
 
貧乏学生の腹を満たしてた名店、とんかつの「駿河」はリニューアルした後ついに
別の店に変わった。

イメージ 2

 
音楽好きの明大生は必ずお世話になる貸しレコード屋「ジャニス」は未だ健在!!
 
 
嬉しいよね、こういうの。

イメージ 3

 
僕のバイト先、某楽器屋さんもそのままでいた。スタッフは当時の人は誰も
いないけどさ、
 
店の中に入っていろんなことを思い出した。
 
 
お世話になりました。ホント。
 
ここで楽器のイロハを叩き込まれたんだよね。散財したけど(笑)大事な経験です。

イメージ 4

 
 
神保町はさすがに日曜日なのでどこも定休日(涙)。
 
 
「今日のランチはここ!」って決めてた餃子の名店「スイートボーズ」も

イメージ 5

 
久しぶりにゆっくりしようかなと思ってた喫茶店「さぼうる」も
 
日曜は定休日なんだよね。そういう街。

イメージ 6



 
 
 
でも「揚子江菜館」(ここ池波正太郎が愛した店)や
「神田ブラジル珈琲」で全然満足。

イメージ 7

 
イメージ 8



御茶ノ水界隈というのは、実は中華の名店が多い。
 
明治初期から華僑の留学生がここに多く住み始めてネットワークを形成。
 
辛亥革命にも重要な立ち位置を作った場所が実は御茶ノ水なのです。
 
若かりし頃の孫文やら魯迅やらはたまた周恩来がこの街を闊歩してたんですね、実は。
 
調べてみると実に面白いのでご興味ある方はぜひ。
 
 
ちなみに揚子江菜館は、あの冷やし中華発祥の店であります。
 
 
**************************
 
 
この界隈を「東京」っていうんだと思う。
 
 
「江戸」があって
 
文明開化があって東京になって
 
 
そういう歴史が街中に溢れてる。
 
 
神田明神は江戸の守り神だったし(平の将門を祭った場所でもある)
 
夏目漱石が通った小学校もあるし
 
そこかしこに歴史を感じさせる街。
 
 
僕が長年住んでいた武蔵野とは根本が違うのだ(笑)。
 
 
でもさ「吉祥寺」という名前の由来は、明暦の大火で焼け出された本郷にあった
吉祥寺の檀家さんたちが移り住んだことから始まってるから
(吉祥寺に同名のお寺さんは存在しないのです)
 
まんざら繋がってないわけでもないのだが。
 
いやはや歴史を調べるって面白いんですよね。
 
 
 
ま、いいや。
 
肝心の熊谷守一展のお話は次回にね(笑)。