御茶ノ水~神保町~竹橋 その2

間が空いてしまいました。
 
当日の目的、国立近代美術館へいよいよ向かいます。
 
 
大好きな画家、熊谷守一さんの展覧会が行われてるのです。

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今回の作品数は200点以上。ここまでまとめて観れる機会はそうそうありません。
 
 
いやー、実によかったです。
 
 
展示の仕方が凄くよかった。「あの画風」になるまでの変化、工夫が非常
によくわかりました。
 
今まで漠然と観ていた彼の絵が点から線へつながった感じです。
 
 
あそこまで行くまでに相当な研究&実践があったのですね。
決して雰囲気で描いている人ではないとは思ってましたが、
ちゃんと論理的に説明してくれているのですごく腑に落ちた気がしました。
 
 
とにかくこの人「理論派」なんですね。色の構成、構図、
全て自分なりの理論に基づいて制作されている。
 
 
それがわかってくると今まで観てた彼の絵ももっと深いところで見えてきます。
 
 
そしてあの平面的な絵がより立体的に見えてくるから不思議です。
 
一枚だけ紹介します。
 
 
伸餅」という作品です。

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これ、キャンパスに3色だけで描かれてます。
 
白塗りも影等の立体に見せる手法は使われてないべた塗なのですが、
不思議と餅に見えます。
 
絵の説明通りに見てみると「なるほど」なんですね。
 
3つの餅は筆塗りの方向を変えてます。そして3つの餅の構図で
奥行きと実際には塗ってあるだけの餅を置いてある台の面の広がりを感じさせてます。
 
 
その他いろいろあるのですが、まぁこれは皆さま行ってからのお楽しみと
いうことで(笑)。
 
その他、海外の画家の熱心な研究とか、いままで「仙人」のイメージしかなかった
熊谷守一という画家の見方が随分と変わってきますよー。
 
 
美術展の案内はこちら。
 
 
 
山崎努さん主演で映画も今年公開予定なのでこちらも楽しみです。
 
 
 
ついつい図録も購入。これは買うしかないでしょ。読み応えあります。2500円。

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これ購入によりお茶の水ディスクユニオンにあったアール・キング
COME ON」のオリジナル7インチ盤は購入断念(涙)。
 
 
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大満足で竹橋から御茶ノ水に戻り、もう一か所寄り道しました。
 
 
我が文学部の建物跡地に作られた「アカデミーコモン」内にある常設展示
阿久悠記念館」に行ってきました。一度見てみたかったものでね。

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昭和を代表する名作詞家です。わかってると思いますが(笑)。
 
さすがに直筆原稿は迫力あります。
 
今回の最大の発見はですね、
 
阿久悠先生が生涯愛用していた筆記用具は
 
なんと普通のぺんてるのサインペンだった!!
 
これだけ私と一緒じゃないですか(笑)。
 
ちょっと意味もなく嬉しかったですわ。
 
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ちなみに下の本はこの文と一切関係ありません(たまたま読んでた本)。
 
 
ということで久しぶりの散策、満喫いたしました。
 
また次回に。