22日(土) 番外編その1

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こんなことを思い出した。
 
昔の当店のブログで、仲間を集めて休日に行っていた「シングル盤友の会」という催し物をアップしたことがある。
 
これは音好きのアホが集まって、自己所有の7インチをとにかく大音量でかけてみたい、という催し物であったのだが
 
この記事を見てうちの店を訪れてくれた方がいる。
 
その方は、昔の店の僕のカウンターの前に座って、僕がレコードをかける姿をず~っと追っていた。
 
ある意味不気味だった(笑)。
 
なんか怖かったので、話しかけられず・・・・・・
 
それでも2杯ほど飲んで頂き、帰り際に彼が僕に声をかけた。
 
「ネットで、この店はシングル盤だけをかける店だと聞いて伺ったのですが、LPもCDもかけるんですねぇ。失望しました・・・」
 
だって。
 
あのね
 
片面3分ほどで終わる7インチをかけ続けていたら、お酒なんて注げませんから(笑)。
 
僕はディージェーじゃありません。
 
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先日、7インチを何枚か購入した。
 
シングル盤の魅力は、その音のダイナミック感にある。
 
同じ曲でも、アルバムで聴くのと全然違う。
 
多分回転数も関係しているんだと思う。
 
僕らよりちょっと下くらいまで(今の40歳前後)はレコード世代なので、LP=33回転、シングル=45回転、という切り替えをわかってもらえると思う。
 
ターンテーブルの回転数が早くて、物理的に溝を刻む面積が多いということは、それだけ情報量をヴィヴィッドに詰め込めることが出来るのです。ちょっとわかりづらいと思うけど。今、ほろ酔いなのでうまく説明できません(笑)。
 
とにかくだ
 
7インチはLPと違った別世界が展開されるのですよ!!
 
この世界に入り込むと実は散財する運命にある(笑)。
 
もっと致命的なのは
 
78回転のSP盤だ。いわゆる蓄音機の世界。
 
ここにだけは行かないように自己規制を働かせてます。
 
だけど、死ぬほど音いいんだよなぁ・・・・・・・
 
6~70年前の「現場の音」が目の前で極めてヴィヴィッドに再現される快感は
 
聴いた人にしかわからないだろうなぁ・・・・・・
 
totoBIGで6億円当たったら考えます(笑)。
 
 
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先日、7インチ・シングル盤を何枚か購入した。
 
一枚2~300円の僕のささやかな幸せの買い物(笑)。僕が自ら選択して進んだブルーカラーの人生の中のちょっとした贅沢であります。
 
ということでこんなレコードを紹介してみたい。
 
営業中にかけることはまずないので「番外編」ということで。
 
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本日の一枚はアーチー・ベルの「TIGHTEN UP」。1968年のアトランティック盤。
 
僕の購入したこのレコード、片面は「DOG EAT DOG」だ。多分、こちらがA面。
 
通常見るのは両面ともこの「TIGTHEN UP」で、Part1&2でわけられたもの。LPに入っているのもこちらのミックスだ。
 
どちらのシングルが最初にリリースされたのか全くわからないが、少なくともこのシングルはヴァージョン違いです。イントロやミックス・バランスが聴きなれたものと全然違う。
 
有名なあのベース・ラインが強調されたものと違い、楽器の全体のバランスが整理されている感じです。
 
これはこれで、痒いところに手が届く感じがして(笑)カッコイイのだ!!
 
ん?知らない???
 
同世代の方々は、YMOが「増殖」でやってるあの有名な曲ですよ!といったらわかってくれるかもしれない。
 
♪♪ジャパニーズ・ジェントルメン!スタンダッド・アップ・プリ~ズ!!♪♪
 
のあの曲。
 
この曲で、細野さんは憧れのロイクの最高峰TVショー「ソウル・トレイン」に出演した。
 
このときばかりは、「あてぶり」だけれど、ちゃんとエレキ・ベースを弾いて。
 
これは彼なりの自分を育ててくれたソウル・ミュージックへのリスペクトだと思う。
 
もう永遠のベース・フレーズですな。
 
ちなみにYMOヴァージョンのMCは