「松の力」洗うのはこれひとつで十分かも。そしてレコード洗浄にもいけるかもしれない!!

とにかく凄いのだ。この「松の力」という洗剤は。

これは「食のギャラリー612」のたなかれいこさんとそのスタッフのMちゃんに紹介されたのが最初だ。
 
「とにかく凄くて安全だから」
 
と言われてみたものの、2リットルで約3000円。決して安くない。

購入するのをためらいながら、「でも洗剤について考え直さなきゃな」と思い続けて3ヶ月あまり。

合成界面活性剤の危険性については調べれば調べるほどおぞましい。
 
例えばこれ。
 
これも。
 
 
そうとはいえ、洗剤は飲食業では大量に消費するものだから、こういったことを承知の上で「経済的な理由」でなかなか踏み切れないでいた。

でも遂に意を決して購入しました。

で、結論。

凄いよ、これ!!

とにかくびっくりするくらい綺麗になります。
かつかなり希釈しても全然問題ないので、実は経済的であるということも実感しました。
 
とにかく「洗う」という行為はこれひとつで十分です。
 
ハイターより、マジックリンよりも綺麗になります。

===実例====
<台所&厨房>
 
僕の希釈率は500mlの水に対し大さじ1くらい。これで十分。グラスは2度拭きするとピカピカになります。
 
 
衛生上大問題なのはまな板とかの消毒ですが、これは原液をちょいとつけてゴシゴシ磨いてしばらく放置で問題なし。松の力には除菌効果もあります。そして次亜塩素酸ナトリウムのあの嫌~な臭いもありません。
 
驚くべきは、金属への反応。ちょいとこの希釈液があるだけで、厨房がピカピカになります。
 
また、頑固な油汚れにも非常に有効です。
 
 
先日、換気扇をこれで掃除したのですが、かなり濃いめの希釈で漬け置きを5分、そのあとちょびっとの原液をスポンジにつけて磨いたのですが、あっという間に「新品かよ?」と思うくらいピカピカになりました。ちなみにここは飲食店ですから、換気扇の汚れは家庭用と比べたら半端じゃありません。
 
イメージ 1
 
 
 
 

そしてもっと驚くべきなのが排水溝。これを使って洗浄してすすぎ水を流しているだけで、排水溝についたあのベトベトしたものがあっという間に消えていきます。排水溝詰まりとはこれで無縁になりますよ。
 
 

あのベトベトは化学的に合成されたものが原因なのでしょうねぇ・・・
 

毎日洗い物だらけで、常に手荒れに悩まされていた僕ですが、これもあっという間に問題解消。今、僕の手は綺麗です(笑)。
 
 

<お風呂>
 
 
髪の毛も身体もすべてこれ。
 
ここでもかなり希釈してますが、今まで使ってきたどのシャンプーやボディーソープよりも保湿感があります。そして変な匂いが残らないのが最高。香水嫌いの私としては申し分なしです。
 

<洗濯>
 
普段は無添加の洗濯用石鹸を使っているのですが、これに松の力で漬け置きした洗濯物を一緒に混ぜて洗濯したところ、今まで経験したことないくらい洗濯物がふっくら仕上がりました!!なんじゃこりゃ???
 
 
 

====松の力とは?====

果たしてこの「松の力」という洗剤はなんなのでしょうか??

これは名古屋の「鶴田商会」という会社が開発した洗剤で、無農薬無化学肥料で植林し、25年サイクルでバルブを製造する際に出た「粗トール油」を原料としています。環境に対する生分解は98%以上。急性毒性はなんと食用の塩よりも断然低いのです。
 

よって経皮毒の心配もない。
 
(経皮毒とは?下記をどうぞ。知るとなんにも使えなくなりますが(苦笑))
 
 
 
極めて身体と環境に安全で、かつどんな商品よりもよく汚れ落ちが凄い、という夢のような洗剤です。
 

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さて、前振りが長くなりましたが、ここから本題。

そんな洗剤の話を、先日ライブ終了後の桜井さんとスーマーとで呑みながら話をしていたのです。
 
すると桜井さん、
 
「そんな凄い洗剤だったらレコードもいけるんじゃないか?ちょっとやってみてよ」
 
 
おおっ!そこは気がつかなかった(笑)。
 
それはやらねば。
 
我々アナログレコード好きとしては、レコード洗浄というのは永遠の課題です。
 
 
過去いろんなものを試してきました。
 
 
1.スプレー状のレコードクリーナー(最近見ないなぁ)
 
2.木工用ボンドを塗って乾いたらはがす(怖くてやったことないけど)
 
3.中性洗剤で洗浄し、陰干しする(これは結構やってた)

そうやりつつもどうにも疑問がつきまとっていたのです。いまいち音の改善に繋がっていないような気がして。。
 
 
そんな時発売されたのが、レイカの「バランスウォッシャー」でした。
これはA液とB液を併用して磨き上げるのだ。なかなか良い。
 

(バランスウォッシャーの効果について:下記)
 
 
 
ただし大欠点があった。
 
 
値段が「高い」のであります。
 
A、B液あわせて5000円近い。
 
何千枚もあるアナログ盤を磨いていると、あっという間になくなってしまう。
 
それこそ大変だったのだ。
 
(ちなみにA液、B液の成分はまったく公表されておりません。ただB液はただの電解水ではないかとのもっぱらの噂です)
 

電解水とは?:下記)
 
 

ここ7,8年はオークションで購入した洗浄液を使っていた。これは確実にただの「電解水」。2リットルで送料込みで約3000円くらいするが、それでもバランスウォッシャーと同じくらいの効果で値段が安いのでずっと使っていました。
 
 
とりあえず満足はしていた。
 

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そんな状況での「松の力」。

半信半疑でやってみた。
 
結論。
 
びっくり!!!

凄いよこれ。

「あれ!こんな音入ってたの???」
 
というくらい音がクリアになりました。
 
全ての輪郭がはっきりする。


最初は知り合いから頂いて放置してあったスタン・ゲッツの日本盤を磨いた。
 
50年くらい前の日本盤で、油の汚れと指紋とカビでとんでもない状態。
 
これが一発できれいになった。

かつ試聴してみたところ、「これオリジナル盤??」というくらい各楽器の音が立っていた。
 
その当時の日本盤のカッティング~プレス工程の事情を考えると、これは考えられません。

なんなのだ?松の力って????
 
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「実演編」
 
用意したのは「松の力」原液とオークションで購入した例の洗浄液。
 
磨くのはいつもドラッグストアで売っている「シルコット」。
 
そして仕上げ用にクリーニングクロス、レイカのVisco33。1000円くらい。
 
イメージ 2
 
 
 
まずは松の力を希釈する。
 
試したところ、500mlに対して大匙1弱(15ml弱)で十分だった。
 
イメージ 3
 
 
レコード盤に希釈液を3,4滴落としてシルコットで優しく磨く。磨くというよりは液を広げる感じ。
 

しばらく置いてから続けて2,3回、クロスを変えながら磨く。
 
最後にヴィスコット33で仕上げの磨き。
 
これで完成。
 
 
 
完全に乾いてからレコードを聴いてみる。
 

オリジナル盤なのだが、状態が悪く、あんましいい音ではなかったエリック・ジャスティン・カズ「If You are Lonely」を。
 
 
 
あれ?このレコードってこんなにリバーブかかってたっけ?
 
ハイハットがこんなに聴こえたんだ。。。

というくらい細部のニュアンスが前面にでてきました。
 
ストリングスの押し引きも凄くなった。
 
 
 
次。ニルソンの「AERIAL BALLET」を。これまたオリジナル盤なのだが、とにかくA-1「Daddy’s Song」がどんなに磨いても必ず針飛びしていたのだが・・・
 
 
 

これも解消。

そして彼のボーカルがやたら近くで聴こえるようになった。
 
これ、ステレオ盤なのだけれど、左右の分離もよくなった気がする。

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とまぁ、ここまで大絶賛なのだが、実は問題がないわけではない。

1.音像の問題
 
 
あくまでもこれは個人個人で好みもあるし、オーディオ環境もあるし、そして「耳」の問題なので
 
これは私見ですが。
 
全体に中高音域にかけての音がクリアになるのだが、その分、低音域が物足らなくなる気もする。
 
極端な言い方をすると、リマスタリングCDを聴いているような気分になるのだ(笑)。
 
多分、今まで聴こえていなかった音が突出してくるためにそういう印象になるのかもしれない。
 
もともとオリジナル盤の塩化ビニールに、実際その音は刻み込まれていたのは事実なのだし、その音を聴き取れていなかった状態で耳が「慣れて」しまっていたのが原因なのだろうが。
 
これはオーディオのセッティングを少々修正することで自分なりの落としどころを探るしかないかもしれない。
 
また、まだモノラル盤を磨いてモノラル・カートリッジで聴いてないので、今後こちらもやってみて検証していきます。
 
 

2.やたらと針にごみがつく

これまた難しい問題。どう捉えるか。
 
松の力には元々静電気防止効果があるらしいのだが、それとは別に、自分の身体、髪の毛を洗った時に思うのは、凄い保湿効果もあるということだ。
 
アナログ盤環境に湿気は大敵。
 
このため、ごみがつきやすいのだろうか?
 
それと、今回磨いてみた環境が雨の日で、自分の皮膚でよくわかるくらい湿気が多い日だったので、こういう現象が起きたのか?
 

針についたごみは、埃というよりはもう少し湿気がある塊のような状態。
 
ということは、埃が経年によって溝に体積していたのかもしれない。
 
それが松の力で磨き終わったあとに浮き出してきて、それをレコード針がかき出していることなのかもしれない。
 
実際ごみがつくということは、それがそこにあるということなのだから。

でも気持ち悪いので、とりあえずの対策をしてみた。

まず磨き方を変えてみる。

昔、レコードの諸先輩達から教わっていた磨き方は、腰を入れて力強く溝の奥を舐め取る気持ちで磨け!ということだったのだが(笑)、
 
考えてみたら、いくら「毛羽立たない」と豪語しているシルコットでもヴォスコット33でも濡れてきてゴシゴシやったら毛羽立ちますわな。
 
なので表面に対してあまり負荷がかからないやり方で磨くことにした。
 
すると、先ほどよりもごみの付きが緩和された。
 
この磨き方かもしれない。

そして、松の力の保湿性をなくすために、もう一度磨き直してみた。
 
それはミネラル・ウォーター。
 
十分洗浄してくれた松の力を「洗い落とす」感覚で。
 
これまた随分効果があった。

オークション購入した電解水のクリーナーで再度磨くより、市販のミネラルウォーターのほうが、今回はよかった気がする。

でも、完全に針につくごみは消えない・・・

まぁ、前回磨いた時にこの現象は起きなかったので、本当にこの日の湿気の問題だけなのかもしれないですが。

これも今後の懸案事項のひとつですな。
 
3.塩化ビニール、及びレコード針に与える影響は??

こればっかりはわかりません。
 
そして私は科学者ではないので(笑)、検証する術を持ちえません。
 
ただ、松の力の成分は天然の脂肪酸カリウムだけ、その他余計な化学的合成物質は含まれていないので問題はないと思われます。
 
これも何年か経ってみての経験で判断するしかないですね。
 
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ということで、今回この「松の力」という洗剤について語りつくしてみました。
 
 
今ある「洗うという行為」をするものは、ほぼ松の力だけになりました。

ハイターもマジックリンもジフもありません。
 
 
それでなんの不自由もありません。
 
むしろ以前よりはるかに落ちるので、掃除が楽しくて仕方ありません。


ご興味をお持ちでしたら、是非一度お試しください。