BAND ON THE RUN

「まじ?聴いたことないの??!!」

はい。

そんなものばっかりですよ。

56年生きてきて、音楽好きがみんな通ってるいわゆる「名盤」をどれだけスルーしてるか(笑)。

もうしょうがない。

タイミングの問題です。

評論家でも何でもないからいいですけどね。

でもさ、そのおかげでこの歳になってもまだまだ新鮮な気持ちで音楽に向き合えるのだからそれはそれで素晴らしいのかな、と。

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月曜日に大宮で購入してから、これがターンテーブルの上から離れない。

 




WINGSの「BAND ON THE RUN」です。

1973年、米キャピタル・オリジナル盤。

ビートルズ後のポールで一番好きなのは「RUM」、「WILD LIFE」なんだけど

あ、勿論ファースト・ソロも。

でもこれも同じくらいいいわ。

というかこれがポールの「最高傑作」と言ってる人も多いからね。私が気がつくのが遅かっただけなんですけどね(笑)。

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リリースとしては一番最後の作品となった「LET IT BE」におけるフィル・スペクターのオーバー・プロデュースがよほど気に入らなかったのか

ポールのその後のグッとくる作品は常に「手作り感」があるのですよ。

宅録」っぽい物凄く濃度の高い密室性と

スコットランドをルーツに持つ彼のアコースティックな感じと

勿論世界中のだれもが認める真の天才メロディー・メーカー

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解散後の彼の作品を聴くたびに

「嗚呼、ビートルズって解散してよかったな」って思うんだよね。

ジョンとジョージのソロは逆です。

「この曲、70年代のビートルズでやってたらどうなってたんだろうな??」って思っちゃう。

リンゴのソロ?

これまたいいんだよな(笑)。

これはまた別。

彼のエンターテイナー性が開花したという意味では

これもよかったのかもしれない。

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これ、US盤だけどベースの音が滅茶苦茶よく録れてる。

ジェフ・エメリック、いい仕事してるなぁ・・・・。

と、なると

やはり英国盤で聴きたくなるのが心情であります。

英国のカッティングの方が粒立ちが良くて艶があるんですよ。

かつこのアルバムはマト1はラウド・カッティングらしいからね。

・・・・すみません。マニアな話題ですな(笑)。

ということで、もう一回探しますわ。英国盤をね。

BRUTUS & DONUT

BRUTUS、買ったのって何十年ぶりだろ?
 
山下達郎大特集」ということで読んでみた。
 
 
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ヤマタツさんの音楽に影響を受けたことは勿論ない。
 
昔、一緒にバンドやってた人が「っぽい」曲ばっかり書いて持ってくるので、頭にきて追い出したくらいだ(笑)。
 
とは言え、シュガーベイブ含めて5,6枚はレコード持ってるんだけど。
 
 
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でもこの人は面白いんですよね。
 
何故ならオタクだから。彼が興味ある全てのジャンルに関してね。
 
で、物凄く俯瞰的に物事を捉えることができて、論理的にそれを説明できて
 
で、仕事において確信犯で高レベルで実践しているという
 
 
まぁ、とんでもない音楽家だと思ってます。
 
 
というか、過去から現在進行形のものまでちゃんと考察したポップカルチャー語り部として
 
この人の言葉は貴重ですよ、ホント。
 
読み応えありました。ブルータスってこんな雑誌だったっけ?(笑)。
 
 
あ、勿論ミュージック・マガジンの特集号も買いますよー。
 
 
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もう一冊は「DONUT」っていう雑誌。初めて買った。
 
これは35周年を迎えたザ・コレクターズ特集。
 
 
何度も書いてるけど、ボーカルの加藤さんは地元のパイセンで。
 
高校生時代の私は多大なる影響を受けているのですが
 
ファッション、音楽スタイル含め全くもってモッズになれなかった私としては
 
そのスタイルを、知り合ってから40年変えることない加藤さんを驚愕の目で観つつ
 
 
一方で、常に「WHAT IS MODS?」という疑問がつきまとっていて。
 
 
今回の武道館ライブのタイトルが「THIS IS MODS」なんだけど
 
この雑誌では加藤さんが10枚のアルバムを選んで自らのモッズ論を展開していて。
 
これがまた腑に落ちるところが多くてね(笑)。
 
 
ベスパ、ランブレッタ、サイドベンツの3つボタンスーツみたいな今のモッズアイコンだけでないところがよくわかりました。
 
何故、それらのアイテムがモッズたる所以になったのも。
 
これまた読み応えありましたよ。
 
 
結論としては、自分が信じた「最先端」のものを、自分の「スタイリッシュ」なこだわりでやりきる
 
スタイリッシュっていうのも人それぞれだけど
 
 
まぁ「意識」の問題なんだろうなぁ。
 
 
その最初のきっかけが「英国発」だったということ。特に60年代。
 
というのが自分なりのMODS解釈かな?
 
加藤さんがこう書いてます。
 
「俺のフィルターを通ったら、それはモッズなんだ」
 
だってさ(笑)。
 
 
そう考えたら、14歳の時
 
ビートルズの稲妻にしびれてしまって
 
そこからルーツを掘り下げて今までやってきた俺もモッズの端くれなんだろうか?
 
 
でも、高校生の時
 
熊谷市民ホールの楽屋で当時「ザ・バイク」っていうバンドでベース弾きながら唄ってた加藤さんに
 
「俺はブラック・ミュージックに全く興味がないからさ!」
 
と言われたのは40年後の今でもずっと残ってるんだよね。。。
 
 
ま、どうでもいいけど(笑)。
 
 
コレクターズは35年経った今、一番いいと思ってます。
 
3ピースのロック・バンドとしてかっこいいよ。
 
 
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とにかく、なにかにこだわり続けて物を作ってる人が好きなんですよね。
 
スタイルは違えども、この二人のこだわりを同時期に読めたのはよかったな。
 
それもなんと同じメジャーフィールドで展開してるんだから凄いよ、やっぱり。
 
セールス&認知度は置いといてね。
 
いい読書三昧の日でした。
 

 
 
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雑誌に載ってたこの写真

撮ったのは今は亡き桑本正士氏。
 




とりとめのないスナップ写真からも音が聴こえる。

桑本さんと「つれれこ社中」っていうバンドを一緒にやってた鈴木の常さんの自宅の居間には

彼の写真が大事に飾られていたよ。

冬のウッドストックで撮ったリチャード・マニュエルのあの写真もね。

大宮散歩

関東梅雨の合間の晴れた日に
ちょいとだけ早起きして大宮散歩。
 
 
着いてからは、無茶苦茶地元で機能している「純喫茶」を発見し、まずは珈琲。
 



いい場所見っけた。
 
落ち着きますわ。
 
 
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その後、氷川神社へ。
 



ここの参道は本当に気持ち良い。
 
神社のすぐ横に我がクラブ、大宮アルディージャの「Nack5スタジアム」があるのでよく通ってるのだが、
 
ご参拝したのは多分40年ぶりかもな。
 
高校生の時の初詣
 
まぁそれが初デートなのだが(笑)それ以来だった。
 

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昼の参道は気持ち良いのだが、あんまし良い思い出がないのも本音だ。
 

スタジアムから大宮駅まで帰る道筋はほぼこの参道一択になるのだが
 
要は対戦相手のサポーターと同じコースで帰らなければならない。
 
このスタジアムで観た試合の8割は「ルーザー」として帰路につくのですが
 
この屈辱感ったら、たまったもんじゃないのよ(涙)。
 
 
フットボールの本場の欧州だと、騎馬隊とかが出動してサポーター同士が交わらないようにしているんだけどね。
 
ノース・ロンドンとかニューカッスルとかグラスゴーとかイスタンブールだったら確実に暴動が起きてるでしょうね(笑)。
 
 
試合の後、ため息つきながら息子とよく通ってたオレンジロードの傍にある「珍楽」も健在。
 

ここのタンメンがいいんですよね。
 
 
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大宮へ行ったら絶対に寄る「ディスク・ユニオン」。
 
 
本日の収穫は
 
THE COASTERS「YAKETY YAK」7inchUK・LONDONオリジナル盤、280円。
 
THE WINGS「BAND ON THE RUN」米キャピタル・オリジナル盤、1000円。
 
WAR「LIVE」米UA・オリジナル盤、2枚組で880円。
 
RUBEN BLADES「Y SEIS DEL SOLAR」米エレクトラ・オリジナル盤、380円。
 
低価格でまあまあの感じですな。
 

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本日の目的は
 
まぁ、いつもの駅前の「いずみや」なんだけど
 
先日逝去された「大衆食堂の詩人」、エンテツさんこと遠藤哲夫さんが愛したこの店で献杯したくてね。
 
 
最後にお見かけしたのは、4年くらい前の北浦和「ちどり」での鈴木の常さんのライブだったかな。
 
うちの店にも何度か来ていただいて
 
最後にお見かけしたその日も、常さんといつものように和やかに呑んでいらした。
 
 
常さんが「和やかに」呑める人っていうのも本当に稀有なんですよね。
 
深夜食堂」の作者、安倍夜郎さんもそうだけど
 
ああいう酒呑みになりたいですね、私は。
 
・・・・・無理か(笑)。
 
 
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この日のいずみやもいつものように最高で。
 
一言で言うと「懐の深さ」なんだろうが。
 
これについては改めて。
 
 
でも、エンテツさんが残した文章のほうが、もちろんよっぽどいいのでネットで探してみてくださいね。
 
 
 

彼氏になりたい

ザ・ローリング・ストーンズ、結成60周年ツアー!!
 
 
ネット・ニュースでも話題になってたけど、
 
ビートルズの故郷、リヴァプールで彼らの曲をカバーするっていう美談。
 
 
もちろん知ってる人は知ってるけど
 
この曲はジョンとポールが、仲良しだったストーンズのために書き下ろした曲。
 
滅多にやらないのだが、本人達も出来が気に入ってたんだろうな。
 
セカンド・アルバム「WITH THE BEATLES」でリンゴに唄わせてセルフ・カバー。
 
ライブでもリンゴの定番曲となったというわけです。
 
 
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ストーンズがリリースしたシングル盤はもっとブルージーでテンポが遅いのだが
 
リヴァプールという場所に敬意を表したのか
 
 
テンポはビートルズ・ヴァージョンの性急なやつ。
 
でも、ロニーはきっちりブライアン・ジョーンズのブルージーなスライドを押さえてるという
 
 
なかなかに味わい深い演奏です。
 
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会場は、リヴァプールFCのホーム、アンフィールド
 
芝、大丈夫かよ?って心配してしまう。
 
ま、オフシーズンだからいいのか(笑)。
 
 
因みにミックはガナーズアーセナル)のサポーター。
 
憎きレッズのドレッシングルームに唾吐きかけててもらいたいな(笑)。
 
亡くなったストーンズの要、ドラムのチャーリーは生粋のスパーズ(トッテナム)サポだったそうな。
 
「ノース・ロンドン・ダービー(ガナーズ×スパーズ)」というイングランドでも屈指の熱量を誇るマッチを語れなくなったのが
 
ミックがチャーリーが亡くなった後に受けた喪失感だったらしい。
 
 
・・・・無茶苦茶わかるよ。
 
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話は変わるが
 
今日観ていたTV番組「金スマ」が
 
SMAPの中居君と
 
結成25年の「ゆず」のお二人が
 
ガチで呑んで対談というシチュエーションだったんだけど
 
 
中居君が「芸能人」を3パターンでその性質を分析するところがあってね。
 
「芸人」「俳優」「アーティスト」
 
の3つだって。
 
 
いつからか
 
音楽やって生計立ててる人は「アーティスト」扱いになってるんだね。
 
 
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まぁ考え方とか生き方とか
 
いろいろみんなあるだろうけどね。
 
僕個人の感覚なんだけどさ
 
 
誰かに「アーティスト」とか「先生」とか呼ばれた時点で
 
理解されてないんだろうな
 
やりかた間違えちゃったんだろうな
 
 
そんなこと思っちゃいますね。
 
 
僕は「ミュージシャン」
 
いや
 
「バンドマン」が好きだな。信用できる。
 
 
80年代にミックが危うく「アーティスト」になりかけたけど
 
キースとチャーリーがなんとか収めた。
 
後から入ったロニーが無茶苦茶きっちりサポートした。
 
もし来日したら絶対に観に行きたいな。
 
 
よれよれでいいよ、全然OK!!!
 
 

ECHO IN THE CANYON

映画「ECHO IN THE CANYON」鑑賞。
 

 
 
5月27日から公開だったのだが、何だか最近、強力に引き籠りなので(涙)、上京せずにネットで済ませてしまった。
 
本来、音楽映画はデカい画面で大音量が基本なんだけどねぇ。。。
 
 
 
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60年代、ハリウッドの丘にあった場所で生まれた音楽を辿るドキュメンタリー。
 
この辺のレコードはやっぱり沢山持ってるな。
 
 
「フォークロック」がどういうものなのかを実にわかりやすくひも解いてると思います。
 
 
 
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勿論、映画の種明かしはここでは書きませんが(笑)
 
ナヴィゲーターのジェイコブ(ボブ・ディランの息子ね)の誠実さが物凄く印象に残ったなぁ。
 
 
同時にジュリアンとショーンのことを思い浮かべた。
 
 
ジョン・レノンの息子として生まれるのか
 
はたまたボブ・ディランの息子か
 
 
いろんな人生があるなぁ、と。
 
 
・・・・まぁゲスだな、俺・・・・・
 
 
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あとはね
 
 
映画観終わった時にトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの偉大さがわかります。
 
日本では全く売れてなかったけど
 
彼らこそがアメリカン・ミュージックの「ミドル・オブ・ザ・ロード」なんだなって。
 
そしてリッケンバッカーのギターが欲しくなりました(笑)。
 
 
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エンド・ロールのバックの映像に、気が狂ってる人が一人映りこんでるんですが
 
「ああ、俺の音楽人生、間違えてなかったな」
 
 
と思いました。まぁ、お楽しみに。。。。
 
 
 

タカミネ

午前中大雨の金曜日。
 
 
部屋の掃除を終えて昼飯食べて昼寝して
 
特にやることないので(いつもか)3,4年放置してあったギターを引っ張り出して、ひたすら磨いて弦を張り替えた。
 
 
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写真を見て頂きたいのだが
なかなかにシックなギターであります。
 
で、別にヴィンテージじゃない。
 
 
これ、なんと
 
タカミネのエレアコなのであります(笑)。
 
 
昔、ライ・クーダーが「JAZZ」(1978年)の時にタカミネのアーチド・トップのやつを使っていたが
 
あれは丸穴だったしな。
 
Fホールのものは見たことがない。
 
 
ボディーの中を見回しても型番すら見当たらない。
 
ネットで情報探しても、唯一1件だけ。それ読んでもよくわかんない。
 
とにかく謎だらけのギターなのでありますが。
 
 
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音はいいです。
 
 
生音は小さい。そもそもエレアコ前提で作ってるからそうなんだろうな。
 
でも、粒立ちがよくてバランスもかなりいいので
 
家で弾くのにはかなり満足度は高い。
 
 
ついつい4時間くらい弾いてたな。
 
 
古いジャズとかポピュラー・ソングをポロポロつま弾くのには実に楽しいギターです。
 
 
金色のグローバー・タイプのペグが相当ダサいので、これ変えたらルックスも随分満足できるかもしれない。
 
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このギターが我が家に来て8年か。
 
縁あって、今ここにあるのだから
やっぱりちゃんと弾いてあげないとな。。。。
 
ということで
 
 
当分、居間の手の届く場所に置いておきます。

最適な音

オーディオ組みなおしていろんなレコード引っ張り出して聴いてるが
 
「オーディオ的に」音の収まりがいいレコードは1980年前後のものだということに気がついた。
 
でも考えてみたら使ってる機材、全部それくらいの年代のやつだからそういうことなんだろうな。
 
 
マランツアメリカ発祥のメーカーだから、ちょっとカラッとした音が特徴なんだけど
 
なのでイーグルスとか、ドゥービーとかスティーリー・ダンとか
 
自分のキャラに最も合わないレコードが一番気持ちよく鳴ってくれるのだ(笑)。
 
 
流石にそんなのばっかり聴いてると毎日が辛くなるので(所有してるというのは実は嫌いではないのだが)
 
今日はちょっとブリティッシュ寄りにしてみたよ。
 
 
ザ・ポリスの3枚目のアルバム「ゼニヤッタ・モンダッタ
 
1980年米A&Mのオリジナル盤。
 
アメリカ盤だからか、やたらしっくりと来るな(笑)。
 

このアルバム、あんまし評判良くないけど
 
ポリスがリリースした、たった5枚しかないアルバムは全部好きだな。
 
全部に思い入れがある。
 
 
パンクシーンから登場して
 
音楽的にどんどん成熟していって
 
最後のアルバムなんか(シンクロニシティ)「作家」になったスティングのソロ・プロジェクトみたいになっちゃったけど
 
 
それでも聴き所は沢山あるんだよな。今でも結構聴きます。
 
 
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さて
 
多分今日はこのまま勢いで
 
80年代
 
僕がリアルタイムで影響を受けまくってた音楽を聴くんだろうけど
 
プリテンダーズとかU2とかね(笑)
 
 
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この、オーディオセットに合いそうな音楽もちょっと追求してもいいかな、なんて。
 
多分「ブラコン」とかドンスパなんじゃないか?
 
 
マイケルの「オフ・ザ・ウォール」とか
 
シックの「おしゃれフリーク」とか
 
E,W&Fはもしかしたら持ってたかも。探してみよ。
 
ZAPPはあるな。。。あれ、ブラコンじゃないか。
 
 
マイケルの「スリラー」は
 
実はアルバム単位で聴いたことなくてね。
 
もう勢いでオリジナル盤探してみようかな?
 
 
なにせ、世界で一番売れたレコードだからねぇ・・・・・
 
 
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という56歳無職の音探求は続きます(笑)。
 
随分精神的に癒えてきたので
 
ワーカホリックの私は、社会復帰したくなってるんですけどねぇ・・・・
 
 
どうよ(笑)。