24日(水) ごあいさつ

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最近になって考え方を改めました。
 
この人のレコードは人前で聴くのがすごく辛かったし、みんないろんな思いを抱えてるから店でかけるのはある意味面倒くさいことになるだろうなぁ、と思って避けていたんですが。
 
だけど、素晴らしすぎるものはもっともっと語り継がなければいけないし、この人に対する偏った見方が世の中に蔓延するのは耐えられないし。
 
身近で接していたものとしては、渡さんがどういうものの見方をして、どういったものに影響されて、どういったものを作りたかったのかを、ちゃんと次の世代に伝えなくちゃいけない義務があるし責任がある、と。
 
音楽の聴き方は自由だし、どのように解釈してもいいんだけれど、せっかく好きで聴いているのなら、もっと人生を豊かにするかもしれないキーワードがたくさん散りばめられているのだから、どんどんかけてどんどん語らないと、と思っている次第です。
 
それがいろんな事を教えてくれて、楽しい時間を共有してくれて(面倒くさいことはその倍くらいあったかも:笑)、いろんな仲間や先輩たちを残してくれた高田渡という人への恩返しかな?
 
亡くなってからもう5年も経って、ようやく気持ちも少し落ち着いて、これから僕がこの人とどう向き合っていくのか、なんとなく答えが見えてきた気がします。
 
渡さんが僕に残してくれたいろんなキーワードがあってね。まだ観ていないもの、聴いていないもの、読んでいないものがたくさんある。
 
だから僕も日々是勉強ですな(笑)。
 
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営業中にこのレコードをかけたのはこの店で2回目。
 
「渡さんの唄が好きで吉祥寺に引っ越してきた」という奇特な(笑)女子のリクエスト。・・・いやはやいろんな人がいるもんですな。
 
僕が所有しているこのレコードはベルウッドのセカンド・プレス。センター・レーベルの色が違うのですぐ見分けがつきます。
 
状態のいいファースト・プレスを追い求めて収集の旅は続きます(笑)。