2011.7.13 Vol.5 高田漣

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まず最初に
 
お越しいただいた皆様、演奏していただいた漣君、桜井さん
 
皆様方にエアコンの不良で多大なるご迷惑をおかけしたことを、この場をお借りしてお詫びいたします。
 
ここまで酷い状態になるとは僕も思っていませんでした。。。。
 
そしてそんな中でも気持ちをこめて唄ってくれた漣と
 
暑さにもめげず聴き続けてくれた皆様に心から感謝いたします。
 
本当にありがとうございました!!
 
 
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なんか不思議な気分
 
デジャブとも違うんだけれど
 
うまく言い表せないけど。
 
 
 
「あの時」から時間は進んでいるし
 
その「時」というのは別に定点ではなくて
 
いろんな「あの時」で
 
それがこの店の一箇所に集まって
 
2011年7月13日にいろんな時間軸がこんがらがって存在している
 
 
そんな感じだった。
 
 
場所は違えど、渡さんが毎日のように飲んだくれていたこの店で
 
渡さんのギターを弾いて息子の漣が親父の歌を唄い
 
そして漣が育った吉祥寺や三鷹ゆかりの詩人たち
 
金子光晴さんや三木露風さんの詞を唄い
 
僕らがむさぼるように聴いたトラディショナルなインスト曲を奏でて
 
 
サポートするのは渡さんが「息子を頼む!」といつも言っていた桜井さん
 
そしてアンコールでいつものように素晴らしいハープを聴かせてくれたのは松田幸一’アリちゃん’さん
 
「ものもらい」ではいつも渡さんがソロを渡す時の掛け声
 
「アリちゃん!」
 
っていう声が
 
僕には聴こえた(笑)。
 
 
 
客席には漣のお母さんがいて
 
漣の髪の毛をいつも切っているうちの客のK我がかたわらから見つめていて
 
現存する文章のなかで
 
僕らが知っているいつもの渡さんをこれ以上ない素の形で残してくれた
 
漣も大好きな雑誌「酒とつまみ」編集のNべちゃんとO竹さんもいて
 
 
音楽とは関係なく、毎晩アホな話を繰り広げて渡さんと時間を共有したうちの店の昔からの常連達が
 
息子が唄う渡さんの曲をじっくり聴いていたり
 
 
そんなこととは関係なく
 
 
場所を移ってから常連になってくれたお客さん達
 
 
「是非漣さんのライブやってください!」といったK子ちゃんは
 
そんないろんな歴史を知る由もないけど(笑)
 
じっくりと漣の唄に耳をかたむけてくれて
 
 
急遽お店を手伝ってくれたのは漣の昔のバイト仲間だったし(ありがと!)
 
 
最後の「投げ銭」を大声でかき集めてくれたのは
 
「ジャポリジニ」「デキシー頭巾」で漣のバンド仲間だった灰太郎だったり
 
 
まぁ
 
いろんな積み重なった僕のなかの漣との「歴史」がさまざまな形で交錯した
 
なんともかけがえのない時間だったのです。
 
 
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店という場所を「定点観測」すると
 
そこには「時間軸」というものが存在していて
 
長ければ長いほどいろんなものが関与してくるわけで。
 
 
そんな断片があの時間に一気に交わった
 
不思議でそしてあたたかい空間が存在しました。
 
「あたたかい」というには物理的に暑すぎましたが(本当にすまん)。
 
 
漣さぁ
 
また演ろうね。今度はもう少し涼しい時に(笑)。
 
 
漣がいつでも吉祥寺に戻ってきた時に
 
いつもあるように僕は店を続けなくちゃいけないし
 
 
戻る場所があるっているのは
 
なにかを創る人間には必要なことだと思うし、ね。
 
気が向いたときで全然かまわないけど、ね。
 
 
 
そして
 
この機会にこういう場所を訪れた方々が
 
 
また僕らの「歴史」にいろいろ場所を通して関わってくれれば
 
これほどうれしいことはない。
 
 
この「ハードタイムス」を生き抜くのにもっとも大事なことは
 
人と人との繋がりだなって
 
僕は本気で思ってます。
 
 
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最後に余談
 
 
「場所」もそうだが
 
「モノ」にも歴史といろんな繋がりというものが存在する。
 
 
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このギターが生まれたのは1974年。漣が生まれた1年後だ。
 
 
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いうまでもなく渡さんが生涯にわたってメインとしたヤマハの特注ギター。
もうビックリするくらいイイ音を奏でるこのギターであるが
 
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現在は息子の漣の手に渡り、彼のメインのアコースティック・ギターとなっているが
 
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たまには僕も弾かせてもらうのだ(笑)。
 
すんません。この写真を載せたかっただけです。。。。
 
昔、酔っ払うとよく渡さんにこのギターを弾かせてもらってた。
 
多分手にもったのは7,8年ぶりだ。
 
本当に良く出来たギターです。
 
 
このギターにはやっぱりミシシッピジョン・ハート・スタイルが良く似合う。
 
 
そのスタイルで渡さんが何十年にもわたって弾きまくっていたものだから
 
同じポジションで弾くと
 
このギターの一番イイ音が出てくるのだ。
 
「あれはねぇ、こうやって弾くんだよ」
 
って
 
このギターでいつも教わっていた。
 
 
最近はそんなにギターに触れることもなくなったが
 
やっぱりこのギターに触れると
 
勝手に指が動いていくから不思議なもんである。
 
 
漣、ありがとね!!!
 
 
また
 
たまに弾かせてくださいな。