25日(木) GOOD OLD SONGS

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確か10年くらい前に、吉祥寺のディスク・ユニオンで300円くらいで購入したレコードです。
 
この写真だと光ってしまって、曲のタイトルが見えないけど「古いジャズの小唄ばっかり入ってて、好みの曲ばっかりジャン!安いし店でかけるのには丁度いいオムニバス盤だなぁ」となんのためらいもなく買った。
 
レーベルは「ALCOHALL」。聞いたことない。
 
日本盤なので解説を読んでみる。レーベルのオーナーはなんと野口伊織さんだった!!
 
故野口伊織さん。個人的な面識は残念ながらないが、この人なくしては吉祥寺は語れない。
 
「麦」の元社長。ファンキー、サムタイム、はたまたレモン・ドロップ、金の猿など吉祥寺の有名店を束ねる会社であります。
 
北埼玉の吹上町で生まれ育った僕は、70年代のこの街をリアルタイムで経験することがなかったが、ぐぁらん堂を中心とする「フォークの街」という側面の他にファンキー、サムタイム等の「ジャズの街」という顔も吉祥寺にもあったのだ。
 
そして僕はそういった空気を思う存分吸ってきた諸先輩方と付き合いながら、この街で15年も飯を食わせてもらっています。
 
街の歴史を知ることって、そこで生きていくためには僕には凄く大事なことだ。
 
この街の先輩たちにお話を聞かせてもらったり、飲んで大いに語り合ったりして15年間僕は吉祥寺の空気を吸ってきた。
 
街っていうのは、特に大繁華街の吉祥寺はどんどん変化していくけど、僕はそこに脈々と繋がる何かがないといけないと思っていて。
 
昔のことを知ることでその空気を守ることも、進化することと同じくらい重要だという考えです。
 
僕はお話したことのない野口さんであるが、70年代のこの街になにを託したかったのかというのがこの1枚のレコードに刻まれた音を通して僕なりに思うことがある。
 
それはもう少し、いや・・・多分ずっと(笑)ここで生きていくであろう僕へのひとつの指針となるレコードだったりする。
 
たった300円でもいろんなことを考えさせられる、僕にとって凄く大事なレコードなんですね、これって。
 
タイトルは「GOOD OLD SONGS VOL.1」
 
果たしてVOL.2は出たのか???
 
僕が知る由はありません(笑)。