RCサクセション(≒忌野清志郎)備忘録 その2

2.ハードフォーク

 

女の娘に借りた「PLEASE」「BLUE」をカセットにダビングして延々と聴いていた高校1年後半~高校2年。

 

1982年だ。

 

そのうちCMで「いけないルージュマジック」がオンエアされた(シングル盤買ったよ)。

 

その勢いで「サマーツアー」が大ヒット。テレビで彼らを観れるようになった。

 

彼らの他のレコードが聴きたいのでまずは地元で一番大きいレコード屋、熊谷にあった新星堂に行った。

 

売ってたのは前述した2枚。あとは「EPLP」というベスト盤。それと初期の彼らの編集盤の「ハードフォーク」だった。

 

「ラプソディ」はなかったな。

 

普通だったらEPLP」なんだろうけど

 

何故か僕がチョイスしたのは「ハードフォークサクセション」だったんだよ。

 

早速家に帰ってレコードに針を落とす。

 

ぶっ飛びました。前述の2枚以上に。

 

こんなに尖がってて

 

でも人懐っこい音は今まで聴いたことなかった。

 

ホント青臭いレコードなんだけどさ。

 

初期の2枚とシングルを編集したアルバムなんだけど

 

その後、そのオリジナル2枚を買って聴いてるけど

 

いやさぁ

 

ハードフォークの並びじゃないとダメなんだよね(笑)。

 

当時、テニス部の音楽好きの先輩の家でアナーキーの1枚目聴かされて

 

「どうだ、すげぇだろ、パンクって!!」とか言われたんだけど

 

僕としてはハードフォークの方がよっぽどパンクだったんだよな。

 

 

「何が日本だ、天皇だ」

 

より

 

「君可愛いね でもそれだけだね それだけさ 君と一緒に居たら 僕こんなに疲れたよ」

 

の方がよっぽど自分の心に響いてた。

 

言いたいことあるのに全然言語化できなくて

 

言語化できたところで誰にも理解されない

 

とにかくモヤモヤしてるだけ

 

視界がさっぱり晴れるために何をしていいのか全く分からない。

 

そんな地元での高校生活はまさに地獄だったんだけれど

 

親との溝も深まるばかりでね。

 

むさぼるようにこのアルバム聴いてました。

 

「烏合の衆

 

烏合の衆

 

一人じゃ何にもできないくせに

 

一人じゃ何にも言えないくせに

 

たまには一人で何かやってみろよ

 

いつでもみんなと一緒なんだね

 

一人じゃ何にも言えないけれど

 

今はみんなと一緒だもんね」

 

 

50を半ばにしても僕はこの曲に縛られてます(笑)。

 

だから集団行動が苦手・・・というかできないのです。

 

もしかしたら

 

このアルバムが自分の人生で一番大事な一枚かもしれませんなぁ・・・・

 

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