笑う身体

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8月2日の鈴木常吉さん&桜井芳樹さんライブに向けて、テンションをあげていきます!(笑)
 
皆様是非お越しくださいませ!!
 
 
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ということで、ライブまでに僕が持っているお二人のこれまでの音源を紹介したい。
 
 
まずは常さんが所属していた「セメントミキサーズ」の唯一のアルバム
 
「笑う身体」
 
です。
 
 
1990年NECアベニューからの発売。レコーディングはテキサスはデントン。プロデュースはあのブレイブ・コンボのカール・フィンチである。
 
 
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とにかく「衝撃」に近い感じだったのだ。
 
毎週末の僕のお楽しみになっていた「イカ天」に突然そのバンドは現れた。
 
この番組はいろんなアマチュアバンドが出演して、
 
それがまた新鮮でかなりブームとなっており
 
でも明らかに「狙っている」バンドが多く、そして時代的に「原宿ホコ天」などで妙に盛り上がっているある意味バブリーな時代で(ザ・ブームとかもホコ天でやってたなぁ・・・)
 
実は僕はかなり客観的に観ていたのだが
 
セメントミキサーズにはもっていかれた。
 
なんか地に足がついている感じがたまらなくかっこよかった。
 
ルーツ・ミュージックに根ざした音作りも僕の好みだったのかもしれない。
 
ぶっきらぼうに唄う常さんの世界観が妙に生活に密着していて
 
架空と現実を行き来する、極上のB級映画のようだった。
 
一見、動いていない些細な日常を切り取る感じは、今の常さんの音楽にも通ずるものがある。
 
 
「真っ赤な夕陽が燃えている」の下敷きは「ユバンギ・ストンプ」という曲。ストレイ・キャッツのデビューアルバムでやっている。オリジナルはウォーレン・スミス56年、サンのマイナーヒット曲。ウォーレンさんのはメジャーキーだが、キャッツのプロデューサーでもある「ロック・パイル」のデイブ・エドマンズの恐らくはアイデアであろうマイナーキー展開で、この曲はロックン・ロール・クラッシックとなった。
 
セメント・ミキサーズ・バージョンを聴いた時、「いや~この曲でこんな世界が展開できるのか!!」とビックリしたものである。
 
僕が好きなのは「ヒ・メ・ジ」。
 
長谷川集平さんの詞による摩訶不思議な下町のチンピラみたいな情景は
 
ここでは常さんの声をもって成立する気がする。
 
先日、このCDを店でかけていたのだが
 
自分でもビックリするくらい歌詞を覚えていて一緒に唄えてた(笑)。
 
よっぽど聞き込んでたんだろうなぁ・・・・・
 
一緒に聴いていたTッチーがこう言った。
 
「ボーカル、渋いっスねぇ~!!」
 
「(笑) じゃぁ『望郷』の常さんはどうよ?」
 
「・・・・あれは『深い』・・・・ですね」
 
20年の月日の長さを彼女も感じたんだろうか??