働き方

まぁ確かに最初は興味本位というか

「過酷な現場を体験するのは今しかないな」というのもあった。

某物販倉庫で働いて3ヶ月が経とうとするが

想像以上にキツイ。

体力的なことよりも実はメンタル。

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とにかくすべてが「AI」で管理されてる。

ピッキング数、歩行距離は全て数値化されて「ポイント」としてその人の評価につながる。

ちなみに僕は「あと5ポイント」足らないそうだ。

コロナ禍、2メートルの距離をとらなければならないのが徹底されてて

近づくと「ピピピピピ!!!」って激しい音が鳴る。

ピッキングミスをするとすぐさま現場に報告があって「トレーナー」から指導があり、なおらない場合は特別な場所で「面談」になる。

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この間、上京した際に友達に話したら

「完全にジョージ・オーウェルの1984だな!!!」って言われたけど本当にそう。

凄い世界。これが現実なんだな。

時々発狂しそうになる。

まぁ大体わかったから(笑)辞めればいいんだけれどさ。

いつ物件が出てくるかわかんないから

今の仕事を辞めて次の所に行ってもすぐ辞めちゃう可能性があるから迷惑かけるしな。

そんなこんなでとりあえずは次に進むまではなんとかここで、とは思ってる。

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拘束時間は11時間。

ようやくこの時間をやり過ごす術を見つけたよ。

「自我を捨てる」こと。

とにかく目の前に与えられたタスクだけしか考えない。

いや、何にも考えない。意志を持たず機械のように勝手に身体が動くがままに任せること。

最悪だけどね。最悪だ。

でもそれしか方法はない。

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亡くなった鈴木常吉のオッサンが激しく推してた石原吉郎の「望郷と海」という本があって

ハルピンでソ連軍に抑留されてシベリアで強制労働させられた人の話なのだ。

重すぎて途中で挫折してる本なのだが、

自分の意志ではどうにもならない状況で人間の心がどう動くのかって

なんとなくわかった。

考えないって結構大事なんだな。

 

そうじゃないと、最低限のバランスが取れないときがあるんだなって

感じてます。

 

もう一度この本にチャレンジしたいな。

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そんな状況でなんとか人としてのバランスをとれてるのが

まとめ読みしてる重松清さんの小説。

仕事をしていない時間にむさぼるように読んでる。

 

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今まで読んだ10冊ほどで通底してるテーマは

「家族」「死」「少年」

かな?

かろうじて重松さんの文章で人としての温かみを保ってますわ(笑)。

かの悪童、キース・リチャーズがなんかのインタビューで

「人生の最後のパーツを埋めるのは家族だ」って言ってて

「おまえさ、いい加減にしよろ」とか思ったけど(笑)

重松さんの小説を読んでると

家族っていいもんだなって思うわな。

いろんなおかれた立場があるけど

家族、というか複数の人との関りで人生は作られてんだよな。

家族

今更ながらいいな

どの口で言ってんだ、おい!!

っていうツッコミが沢山見えますがね(笑)。

すみませんでした。