23日(木) クリスマス・ソング
どうにも昔からこの「クリスマス」という日本における「イヴェント」には乗り切れないまま歳を重ねている僕であるが、
クリスマス・アルバムだけは昔から好きで。
といっても、聴くのは3枚だけですが。
今年は翌日がイブのためか早々と客が切れた店内で、ほうれん草カレーを仕込みながら一人悦に入っておりました。
いやはや、いいアルバムだなぁ・・・・・・・・。
ナット・キング・コールの「THE CHRISTMAS SONG」というアルバムです。元々は「THE MAGIC OF CHRISTMAS」という名義で61年にリリースされたアルバムですが、これはタイトルとジャケットを変更して63年にリリースされた盤。当時のキャピタルのオリジナル盤モノ。これをモノラル針で聴くと、ラルフ・カーマイケル率いるオーケストラのストリングスの音がとにもかくにも美しく、本当に至福の時を過ごせます(笑)。
購入したのは、初めてアメリカ音楽探訪をした大学4年生の時(88年)。ナッシュビルの「GREAT ESCAPE」という素晴らしいジャンク・ショップで購入した。3.99ドルという値札がまだ右上についてます。
ナッシュビルには1週間ほど滞在したが、ほぼ毎日ここに日参していた思い出がある。
ジャンプ&ジャイブ好きの方々はキング・コールの後年のポピュラー歌手時代を毛嫌いする人が多いのだが、僕はこれはこれで大好きなのです。
もう、彼の声があればなんでもいいんですね。もしかしたら人類史上もっとも美しい声かもしれない。すくなくとも世の中に音源が残された美声10人のうちの1人には入ると勝手に思ってます。
ああ、今年もこれ聴けた。そして、もうすぐお正月であります。一年早かったなぁ・・・・・・。
と、ひとりもの想いにふけっている時、営業終了後の店のガラスドアの向こうには
ベッタリ張り付いて満面の笑みを浮かべるH太郎&申し訳なさそうなキセルのお二人の姿が・・・・・・・・
あ~~~~~っ最悪だ~~~~~~~~(笑)。