8日(水) JAMES TAYLOR

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もうねぇ、昔からそうなのだが
 
気になると徹底的に気になって仕方なくなるのですよ、僕は。
 
よって昨日の謎「ありがとうの元ネタなんだっけ?」がず~~~~っと引っかかっていて、本日は延々とそれ探し(笑)。なので当分はそれ関連のレコード紹介になる気がします。
 
まぁ、別に「パクリ」を探してニヤニヤするという悪趣味はないのだ。
 
作り手がこういう曲にインスパイアされて、こういうものを世に出した、ということを知るとより深く理解できるわけで。
 
何度もいうようですが、何事も過去と繋がっているのです。完璧に「新しいもの」など存在しない。
 
これとそれに影響されて自分のフィルターで再構築や再検証をし、新しい次元に持っていくという作業が大事です。
 
だから「ありがとう」だって別にある一曲をまんまパクッたわけではなく、いろんな曲の素材を細野さんが消化して忠さんとのデュエットでこの世に出したものなんですな。ジェイムス・テイラーの「FIRE AND RAIN」なんて絶対影響を与えてるだろうし。
 
ただ、イントロのギターリフがまんまそのままの曲がその他にあるわけで。それが手持ちのレコードのなかにあるはずなのに出てこない、というもどかしさに苛まれているのです(笑)。それだけ。
 
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そんな全く生産性のない作業(笑)の中で聴いたレコードが今日の一枚。
 
ジェイムス・テイラーのデビュー・アルバム。68年発売。
 
後に「君の友だち」で大ブレイクしたアメリカを代表するシンガー・ソング・ライターのデビュー作は、知ってる人はご存知の英国リリースなのだ。それもビートルズが興したレーベル「アップル」から。
 
僕が所有しているのは米オリジナル盤。もちろん英国オリジナル盤はいつでも欲しい。それもモノラル盤で。ストリングスの音、綺麗だろうなぁ・・・・・・・。
 
相当好きなアルバムであるが、当時は全然売れなかったそうだ。多分プロモーションのせいじゃないのかな?
 
交通事故やらアップル社内のごたごたやらで、ジェイムスさんは失意のうちにアメリカに戻り、精神を病んでしまうのだが、その経験から生まれたアルバム「SWEET BABY JAMES」が大ヒット。そしてキャロル・キングと共に、個人のことを唄で紡いだシンガー・ソング・ライター・ブームが起きるのだから世の中は不思議なものだ。
 
プロデュースはピーター・アッシャー。「愛なき世界」をヒットさせたピーター&ゴードンのかたわれで、60年代のポール・マッカートニーの恋人、ジェーン・アッシャーのお兄さん。ちなみにジェーンは僕のなかのベスト・オブ・ベストのルックスを持つ女性です(笑)。性格はしらんけど。
 
その後、ピーターさんも渡米し、リンダ・ロンシュタッドとの仕事等で一躍西海岸を代表するプロデューサーとなります。
 
またまたちなみにリンダさんは僕のなかのベスト・オブ・ベスト二の腕を持つ女性です!!
 
ピーター、なかなかやるな(笑)。
 
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ストリングスをうまくブレンドし、英国トラッドの匂いさえ感じるこのアルバムはとにかく美しく、意外とジェイムスさんの声といいマッチングをしている。2曲目の冒頭に爪弾く「グリーン・スリーブス」など涙もの。
 
ただ単にこの曲が死ぬほど好きなのだが。
 
B面の2曲目「BRIGHTEN YOUR NIGHT WITH MY DAY」こそがはっぴえんどの「風をあつめて」の元ネタです。
 
はからずも、原曲のイメージをとりはらって「風をあつめて」をカバーしたレヨナさんのヴァージョンがこちらに酷似したということが、いろんな物事の循環を感じさせて僕は好きです。
 
さて明日も探しまくるのかな?(笑)
 
いやいや、明日は止めといて。
 
そういう日なのだ。
 
12月8日(日本時間では9日)は喪に服すのであります。
 
あれから30年だってさ。
 
早いねぇ・・・・・・