2日(木) 時代から取り残された世界

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雨が降りしきる遅い時間、飲み仲間のUドウチャン&Cリーちゃんがご来店です。
 
キーボーディストのCチャンがこんなことを言っていたのでかけた一枚です。
 
「今度、ヘンリー・カイザーが来日するんで行くんだ!!!」
 
ヘンリー・カイザー、WHO???
 
西海岸を中心に活躍する変態&アバンギャルドなギタリストである。
 
アバンギャルドなものに全く興味を示さない(すまん:笑)僕の彼との唯一の接点のアルバムがこれ。
 
92年にシャナーキーから出た、インド洋に浮かぶマダガスカル島の音楽を彼がデヴィッド・リンドレイと共に紹介したCDです。第3集まで出ていてどれも素晴らしい。特にこの1集は抜群です。
 
マダガスカル島の音楽ってなに?
 
基本は打楽器と弦楽器を中心に奏でるアコースティックな音楽。リズムはハチロクをメインとした複雑なシンコペート。それが優しい弦楽器の音と共にシンクロしてなんとも心地よくてかつ腰が動くのですよ。
 
特徴的なのがその弦楽器。
 
まずは「バリハ」と呼ばれる竹筒に鉄弦を張った琴。この楽器の複雑なリズムのアルペジオがみそ。
 
そして「カボシ」と呼ばれる変なマダガスカルのギター。
 
写真はこちら
 
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フレットの打ち方が変。多分オープン・チューニングで弾くのだろうけど。
 
そんな変な楽器を持っている人達が僕の周りに2人もいるというのも異常だ(笑)。
 
そしてそんな楽器を「楽天市場」で買えるという事実を今回知ったのもビックリだった・・・・・・。
 
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よく若い人達に「バブルってどんな時代だったんですか?」と訊かれるけど
 
僕にとってよかったのは、普通に生活していれば絶対出会うことがないであろう世界中のいろんな音楽に出会えた事。これは当時のワールド・ミュージック・ブームとも関連があるが。
 
そしてそういうミュージシャン達がウソみたいに大量に来日していたこと。これは景気の動向に絶対的に左右される。
 
信じられないくらいのライブの数々を当時体験しています。
 
今の東京に、マダガスカルのタリカ・サミとかロシーとかディガリが来日しても動員は100人いかないだろうなぁ・・・・
 
それもほとんど好きものの知り合いなんだろうなぁ(苦笑)。
 
思えば84年に代々木体育館がなぜか満員になったナイジェリアのスーパー・スター、キング・サニー・アデの来日公演って、バブルの幕開けの象徴なような気もしてきた。
 
ワールド・ミュージックとバブルの関連性
 
調べてみたら面白いかも。。。。