
実は最近は「和もの」なのだ。
なんでか?
「日本盤は音が悪い」というのが定説で、僕もそう思っていたのだが、実は70年代のレコードはそんなこともなく、ファースト・プレスは音がよいものも結構ある。
まぁそんなレコードも随時紹介していきたいと思ってます。
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本日の一枚はこれ。
今まではジャパン・レコードからリリースされていた再発盤を愛聴していたが、やはりショーボート盤のほうが音の粒立ちが綺麗だ。ハイハットのオープン・クローズなどに顕著に現れます。プロデュース&エンジニアは吉野金次さん。やはりこの人の耳は伊達じゃない。数々の名盤をこの世に送り出した名エンジニアです。
店でかけてると(かなりかけてるが)知らない人がめっぽう多いのがこのバンド。・・・・・寂しいなぁ(笑)。
真琴ちゃんは石川は小松生まれのロックン・ローラー。
YMOに代表されるテクノ~ニュー・ウエィブにも呼応し、当時のパートナー、サンディーをボーカリストとして迎え「サンセッツ」として再始動した彼らの曲「スティッキー・ミュージック」はオーストラリアで大ヒット。
90年代は当時の最先端だったダンス・ビートとワールド・ミュージックを絶妙にブレンドするプロデューサーとして大活躍しました。
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僕にとっての真琴ちゃんは、やはりこの時期に尽きるのですが。アメリカン・ルーツ・ミュージックの体現者として、細野さんや大瀧さんと同じくらい参考になりました。
彼の凄いところは、実際その場所に行って、体内にその音を詰め込んでしまうしなやかさかもしれない。
昔の「ミュージック・マガジン」の記事には、彼のニューオーリンズは「ティピティナス」でのプロフェッサー・ロングヘア体験なんかが書いてあったり、またマーティン・スコセッシの名作映画、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」もこの人は現地まで観にいっているのです!!!!
その時の記事には「ライブは6時間以上。長くてだるくて大変だった」なんてことが書いてあったのだが、後にラスト・ワルツの完全盤なるブートをゲットし聴いてみた所、確かにだるかった(笑)。演奏は無茶苦茶だし。だからあの映画は編集の妙なのですね。音も相当差し替えているし。
何年か前に公式にリリースされた「ラスト・ワルツ完全盤」という4枚組みのCDも実は全然完全ではありませんので(笑)。その辺は「商品」として完璧さを追求するロビー・ロバートソンに絶対抜かりはないのですよ・・・・・。
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これで夕焼け楽団のアルバムは全てオリジナル盤でゲットした。
残りは真琴ちゃんのファースト・ソロ・アルバム「まちぼうけ」とギターのケニー井上さんの最高傑作ソロ「レイジー・ベイビー・ケニー」であるが
店舗でもオークションでも一度もお目にかかったことがない!!!!
でも、そのうち、ね。
絶対買います(笑)。