
本日はほろ酔いの友人二人がご来店です。アイルランド人のアンディとシェイマス。アンディは熱狂的なマンチェスターUのサポ。なぜかレゲエ好きのシェイマスがサポートするのは、オールド・フットボール・ファンにはたまらないノッティンガム・フォレスト!!!現在チャンピオンシップ8位ですが、ローンでガナーズから骨折明けのアーロン・ラムジーを獲得し、同じウエーリッシュのアーンショーも在籍しています。ラムジーが居る間に順位を上げてもらって、リーズやQPRとともに是非とももう一度プレミア・リーグで観たいチームのひとつです。
あ、ついついフットボールネタを書いてしまった・・・・・。新しいブログでは書かないようにしようと思ってたのに(笑)。
年末だということで、リクエストにお答えして彼らが大好きなレコードのオンパレード。
最初はポーグスの2000年のライブをCDで。
泥酔したヴォーカルのシェーンの歌詞は、アイルランド人が聴いてもまったくわからないそうで(笑)。二人で楽しそうに真似してました。
ポーグスの名曲「FAIRYTALE OF NEW YORK」でフューチャーされた女性シンガー、あの偉大なるフォーク・シンガー、イワン・マッコールの娘で2000年に事故死したカースティー・マッコールが、80年代に一世を風靡したプロデューサー、スティーブ・リリー・ホワイトの嫁さんだったというのを今日始めて知った。
続いてはザ・クラッシュの名盤「LONDON CALLING」を。
アイルランド人は「SPANISH BOMBS」が大好き。
そういえば、シェーンがアル中で引退していた時にポーグスを助けたのがジョー・ストラマーだったなぁ・・・・。
こいつらも「兄貴」と呼ぶのにふさわしい人達だね(笑)。
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で、ジェイムソンを飲み干していつものビール「ハートランド」に戻った彼らが、いつものように昇天するのがこのアルバム。
僕の持っているのはUKヴァディゴのオリジナル盤。N嬢のグラスゴー土産だったっけかな?
「THE BOYS ARE BACK IN TOWN」はポンニチの僕らからすると考えなれないくらい彼らの心をかきむしるみたいで
某日本の大学で現代詩を教えている「教授」のアンディはこう言い切る。
「この曲は僕の人生で一番大事な曲だ!フィル・ライノットは最高の詩人なんだよ!!!」
だそうです。
この曲は僕にとっての「トランジスタ・ラジオ」と同義なんですな、たぶん。
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2002年に日本で行われたワールド・カップ。僕は予選リーグ最終戦のアイルランド×サウジアラビアを横浜まで観に行ったのだが、とにかくアイルランド人は「唄まみれ」なのです。決勝トーナメント進出を決めた彼らのボルテージは最高潮!!帰りの東横線はアイルランド人の唄と酒の匂いでで完全に占拠されてました。ホント凄かったなぁ・・・・・・。
こんな唄好きの彼らがもっとも愛するのがこの曲。
少なくとも僕の知り合いのアイリッシュは全員そうなので、そういうことにします(笑)。
単に「音」だけじゃわかんないことも沢山あります。
だから頑張って外国の曲でも「歌詞」を理解するように努めないと、ね。
雰囲気だけじゃだめなんですよね。
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地元民の評価は散々です(笑)。少なくとも僕の知る限りでは。
「あいつらはアメ公だ」なんて平気で言う。
よくセント・パトリック・デイでU2をかけている日本のアイリッシュ・パブがあるみたいだが、完全に失笑の対象なのだそうな。
ボノはダブリン出身のプロテスタントなのだが
そういう背景も影響しているのかね?
まぁ僕もU2はどうでもいいバンドのひとつですけど、ね。
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アンディとはなんだかんだで付き合いが古い。10年くらいになるかもしれない。
彼とは同い年で、年代的に同じような音楽環境で生きてきたので、当時の向こうの様子をいろいろ知れて非常にためになります。
トラッドにも精通しているので、ゲール語の歌詞の意味とか、70年代のダブリンの様子とかもいろいろ教えてくれる。
彼は突然、僕に難しい質問を投げてくることがある。
以前はこんなことを僕に投げかけてきた。
と・・・・・・・。
確かに、ガイジンからしたらある意味異様な光景かもしれない。
たまたま僕は街の復興の象徴だった広島の市民球団の歴史を知っていたので、これについてはなんとか説明できたのですが。
戦前から日本に輸入されていた野球やジャズが、「豊かさの象徴」として土着化していく様はなかなか理解できないかもしれませんねぇ。
昨日もスゲ~難解な質問をされた。
「この間、テレビでリューイチ・サカモトのライブをたまたま観たんだけれど、なんで日本人はライブの時にあんなにMCを喋るんだ???あいつら音を奏でるためにステージに上がってるんじゃないのか????」
だって(笑)。
これについてはまったく答えられませんでした・・・・・・。
誰か答えられる方いらっしゃいますかね?
坂本教授にまったく興味がない僕にはどうにもなりません。
ほとんど喋りのステージに卒倒するかもしれないね(笑)。