2012.2.28 Vol.15 スーマー&桜井芳樹

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月並みな表現で申し訳ないのですが
 
 
その昔「THE BAND」という髭面のムサくて男臭い5人組のバンドがありまして。
 
その16年間のキャリアは全てが好きなのですが、
 
特に奇跡的な2,3年があったのです。
 
 
 
音を奏でる悦びと
 
生活する悲喜こもごもを綴る唄と
 
 
それがポピュラー音楽史上でもまことに稀有な形で実った瞬間があったのです。
 
 
この日のスーマーと桜井さんのライブを観ながら
 
僕は生身で体験したことのない
 
あのビッグ・ピンクの実験工房のことを頭の中に浮かべてました。
 
 
 
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スーマーの唄は素晴らしい。
 
 
 
どこに寄り添うわけではなく
 
もはや失われてしまったかもしれない
 
でもみんなの中に残っているはずの記憶の断片を
 
淡々と浪々と唄い紡いでいくのだ。
 
 
いみじくも盟友である灰太郎がこんなことを言っていた。
 
 
「スーマーはさぁ、あんなマニアックなことやってるのに、あいつの唄は本当に老若男女から愛されるんだよ」
 
 
 
スーマーの唄が、すんなりと日常の鼻唄になっている僕のような人は
 
このことの真意はわかっているだろうなぁ。
 
 
そしてそんなことはわかりきっている
 
桜井さんの雄弁なギター
 
 
なにかを確信した男同士の
 
女性がもしかしたら嫉妬するかもしれない(笑)彼らの音の交歓に身を委ねる悦び
 
 
 
こんなこと書いていること自体が陳腐な行為だな。
 
 
それくらい至福の時間でした。
 
あの場所に居合わせた方はなんとなくでもわかってくれると思う。
 
 
この桜井さんの嬉しそうな姿よ!!
 
 
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アンコールの時、
 
「俺、急に弾きたくなった」
 
と始めた
 
チャーリー・パットンの「SOME HAPPY DAY」の桜井さんのギター
 
 
メロディの後ろで
 
フィードバックギリギリで鳴り響いていたあの豊穣な音空間は
 
僕の頭の中でまだ
 
ずっと鳴り響いてます。
 
 
この日も一曲目で演ってくれた
 
ボビー・チャールズの
 
「I MUST BE IN A GOOD PLACE NOW」
 
である。
 
 
自分が選んで
 
そして流れ着いた現状の中で
 
いろいろもがきながらも
 
「これが今正しい」
 
 
達観できた人間のみが奏でられる究極の唄
 
 
 
この日の二人の音は
 
「そんなことどうでもいいよ」
 
 
というくらい
 
ごく自然に
 
当たり前のようにこの曲を鳴らしていた。。。。
 
 
そして
 
確か音源化されていない(?)
 
ミンストレル」
 
という唄の物凄さ!!!!
 
 
スーマーさん!!
 
早くこの曲を録音してくれ!!!(笑)
 
 
 
わかりきった男達の至福のひと時がこの日のハバナにはありました。
 
 
お越しいただいた皆様
 
本当にありがとうございました!!!
 
 
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*この日のライブの写真は、Facebook上にアップしてあります。
 
お時間ある方はぜひ。
 
 
 
 
 また、なぜだかこの日の様子がYouTubeにアップされております。。。。