30日(火) REVOLVER

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頑張ってるバンド「へきれき」のおふた方が遅い時間にご来店です。
 
ちょうど僕も呑み始めていた時だったので、話はバンドの近況報告からレコーディングにおけるTD~マスタリングの話になり、そのうち僕はギターを取り出して「ビートルズっぽいコード・ヴォイシング実演」という・・・現役ミュージシャンを前になんと恐れ多いことを(笑)。
 
すみません。ただの酔っ払いです・・・・・。
 
で、「オリジナルを聴きたい!」というのでかけたのがこれ。当然針はモノラルに変えて。モノラル盤はしっかり針も変えないとそのよさは伝わらない。ちなみにビートルズで一番好きなアルバムだそうだ。
 
まぁ「聴きたい」というより、僕が「聴かせたい!」んですけどね(笑)。こういうの大音量で聴く機会ってそんなにないと思うから。僕の所有物がみなさんのお役に立つのなら、こんなに嬉しいことはありません。
 
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僕の持っている「リヴォルバー」はUKパーロフォンのモノラル盤。マトリックスは2。「ラウド・カット」のマトリックス1も欲しいが、さすがに高額でなかなか手が出ない。
 
その他、リヴォルバーは米キャピタルの再発盤(曲順&曲数が違う)、92年に出た最初のCD化の時のアナログ・ステレオ盤、「ORIGINAL MONAURAL RECORDINGS」と名うったブート盤のモノCD、それからこの間出たリマスタリング盤のモノラルのほう(これはTカシにダビングしてもらった)。
 
今回のリマスタリング盤ははっきり言ってオリジナルとは別物である。よりアナログのオリジナルに近い音をCDで聴きたかったらブート盤の購入をお勧めします。
 
ネット配信のマスタリングはもっと酷いらしいねぇ・・・・・ダウンロードとかしたこともないので僕が聴くことはないでしょうけど。
 
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さて、久しぶりに聴いたオリジナル盤リヴォルバー。
 
やっぱり凄い。全ての音がヴィヴィッドです。エフェクトを効果的に聴かせるためのミックスの工夫や努力には頭がさがります。
 
逆にエフェクト音を詰め込みすぎた「YELLOW SUBMARINE」なんかはピンポンしすぎてて音が篭っていたり。
 
「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」のエンディングのペットのトップ音は、音を持続させるために微妙に重ねながら録っていたり、という細かいところがよ~くわかる。
 
音楽の歴史に残るこのアルバムの録音作業で得たもの、失敗したものが次のSGT PEPPERSでよりハイファイな音となって現れるのだ。そこには驚愕のアイデアが隠されているのだが・・・それはまた別の機会に。
 
ビートルズのアルバムは毎回ごとに音のニュアンスが違うので、ジャケットのアートワークも含めそれぞれ別の印象をお持ちになられていると思うが。
 
考えてみたら、「LET IT BE」を除いたら、全て同じスタジオで録られているのであります!!
 
普通はそのスタジオが持つ音響の個性というのがあって、結構似通ってくるんですけど。
 
使用楽器の変化、マイキングの工夫、コンソールの改造、ダビング技術の向上などで、劇的に音象が変わっているんですな。
 
録音という「文化」を語る上で、やっぱりビートルズのメンバー、スタッフが果たした貢献度は計り知れないのです。
 
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ちなみにこのアルバム、僕が購入した金額は14000円。
 
・・・・高い?
 
けど、泥酔して何件も外で飲み歩いたら僕はこの倍くらい金を使ってしまう(当然風俗なんか行かないで、ですよ)。
 
そう考えたら、人生で1000回以上は確実に聴き込んでいるものをこの金額で購入するのは、べつに高い買い物ではないと思うのだが・・・・・。一応これで「究極」なので、ね。
 
・・・・・・酒飲み&レコード好きの言い訳だね、やっぱり(笑)。