2011.6.22 Vo.3 キセル
ライブレポート・アップが大変遅くなってしまい、申し訳ございませんでした!!
ようやく更新ですー
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またしても朝まで延々と続いた「打ち上げ」という宴。。。。
「もうさぁ、『フォーク宣言』していいよ!」
と、僕は酔っ払いながら彼らに言った気がするのだが。
で、彼らは苦笑い(笑)。
まぁ、音楽のジャンル分けほど無意味なものはないが、
「フォーク」だの「ロックン・ロール」だのという言葉に、一番敏感でこだわっているのも僕なのかもしれないのだ。
要は「生活のなかに必要とされている音」が好きなのです。
アメリカにおける「ハードタイムス」という時代に、民衆の間で歌い継がれてきたフォーク・ミュージック
戦後日本の混乱期~高度成長期に、少ない情報のなかで生き続けた流行歌
そういった唄たちは、厳しい生活の中に勇気を与えたり、悲しさを分かち合ったり、笑い飛ばしたり
そうやって生活に密着していた。
彼らの演奏中、いろんな人が目をつぶり、彼らの唄にあわせて口ずさんでいた光景を見て
キセルの「唄」がその人達の生活に密着したもので、必要とされているのを感じたんです。
そういう意味での僕の「フォーク宣言」という発言なんでしょう、おそらく(笑)。
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いつも彼らと飲んでいるとき、たくさんの音楽の話をするが
好きなミュージシャンの話でも、取り上げるところが僕と少しだけ違っているのがまた面白いのだ。
今回カバーしていた細野晴臣さんの「四面道歌」もそう。
「はらいそ」からこれを取り上げるのか?って正直驚くのだが、
でも、僕が気がつかなかったその曲の魅力を彼らから教わったりする。
実際彼らの新しいアルバム「スキマミュージックス」の中でもこの曲が一番好きだ(あとは「くちなしの丘」ね)。
「四面道」とは、荻窪の環八と青梅街道、そして日大2高通りがある交差点の名前。
狭山から引き上げた細野さんが「トロピカル・ダンディ」製作時にこの近くに住んでいた。
歌詞の内容と四面道は全く関係ないが、
細野さんがトロピカル~脱出思考を一番思い浮かべていたのがこの場所なのかもしれない。
交わる場所は集合でもあるけれど拡散でもあるわけで。
盟友横尾忠則氏は「Y字路」にこだわっていたが(笑)。
けどキセルが唄うとこの曲の違った一面が見えたりする。
もう少しだけ動いちゃっていて、
で、いろんなものを見てきた報告のような気がしてならない。
そしてメロディ・ラインの秀逸さが際立つのもキセル・ヴァージョンだったりする。
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個人的にとっても重要な曲だ。
僕の今の生活の中でこの曲の影響は大きいのです。
「人」も生き物で、動物や植物と同じく「サイクル」の中で生きさせられている。
そこから逃げるんじゃなくて
その中で起きた些細な出来事や、幸せや、悲しみを受けとめながら
その場所で「生活」するということが大事なことなんじゃないか
繰り返されるサイクルの中に身を置くという、当たり前のことを受け入れること
今の僕はそれで成り立っています。
僕より一回りくらい年下の彼らは、果たしてどんな気持ちでこの曲を演奏しているのだろうか?
まぁ、それは人それぞれあるわけで、ね(笑)。
大事なことはこういう曲が仲間に歌い継がれているということだ。
そして接する機会があった人達が、自分なりになにかを感じてくれれば最高だ。
余談であるが
このとき演ってくれたやはり渡さんの「夕焼け」だが
吉野弘さんの原詩が国語の教科書に載っていた、ということは彼らは知らなかった・・・・・。
そうか、君らの時代の教科書にはなかったか・・・・・・
あぁ、これぞジェネレーション・ギャップなことよ(笑)。
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休憩を入れて2時間半以上演奏してくれた彼らに本当に感謝しています。
しっぽりと
本当にしっぽりと
いい曲を奏でてくれました。
そして素晴らしい「ライブ・バンド」だったです。
「夕凪」もやってくれてありがとう!!
あの曲、大好きです。