嗚呼
気がついたらまた大相撲が始まってしまう。
9月場所が始まったら、2週間の間毎日2時間半テレビの前に釘付けになってしまう。
相撲観戦を口実にまた働かないのだ。大丈夫か、俺は(笑)。
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石浦っていう力士が好きで、最近は怪我でどんどん番付が下がってしまい(現在幕下10枚目)
それを確認するため、相撲協会の番付表をボケ~っと見てる時に出会ってしまった。
あまりにも顔にしまりがない力士
その名は森麗(もりうらら)。
僕が知らなかっただけで、相撲通にはかなり有名、らしい。
現在序の口6枚目。最高位は序二段56枚目。。。。
弱すぎるので、何度かテレビでも紹介された、らしい。
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現在35歳。大嶽部屋所属。
中学を卒業して大鵬部屋に入門。だから20年この世界に居る。
38場所連続負け越しという昭和以降のワースト記録を持っている。
しこ名は高知の地方競馬で1勝もできなかったあの「ハルウララ」にあやかったそうで。
何度も師匠から引退勧告をされたらしいのだが、
その度に「辞めたくない」と涙ながらに訴えた相撲愛に満ちた人、らしい。
今売り出し中の大鵬の孫、王鵬が小学生時代に相撲をとったら負けた、らしい。
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とまぁ、Wikipediaだけでもこれだけの情報が得れたら興味が増しますわな。
で、いろいろネットで調べてみる。
森麗、めちゃくちゃ愛されてるんだよな。
部屋の連中にも、もちろん相撲好きにも。
ちゃんと居場所が確保されてるんだよ。それは凄いことだよ。
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勝ち負けと違うところで存在するものがあるんですよ、スポーツは。
僕はサッカー好きで、大宮アルディージャのサポーターなのだが
近年は酷い有様でね。今年もJ3降格ギリギリの戦いを強いられているのだが
勿論、今のフロントとかには思い切り文句はあるんだけど、下のカテゴリーに行こうともサポートする気持ちは変わらないんだよね。
そういうのって「強いから好きになった」っていう人にはわかんない感覚なんだろうけど
負け続けてるからこその1勝の喜びたるや、ね(笑)。
僕の年代だとV9時代の巨人ファンね。こういう人たちとはとにかく話が合わない。
でも今の様をみるとそれも可哀想か。
ようやく俺たちの気持ちがわかったか。遅いんだよ。ざまあみろ(笑)。
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そのカテゴリーごとにいろんなドラマがある。
それがまた面白いし、ますますその競技の魅力に引き込まれるんだよな。
去年24歳で引退した服部桜。90キロにも満たないガリガリな身体で残した成績は
3勝238敗。
でもその3つの勝ち星のどれかを見届けることができた人は忘れることができないだろうな。
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大相撲の世界は奥が深い。
力士だけじゃなくて、行司、世話人、呼出などなど知らないことだらけ。
とにかくマニアックに物事を突き詰めてしまう癖がある僕としてはちょっと怖いのだ(笑)。
森麗の取り組みをナマで一度は観たいな、と調べたら
序の口の取り組み時間は朝の8時35分からだそうで。。。。
でも15日間、朝から9時間ほど毎日あそこで過ごす人って絶対何人もいるんでしょうねぇ。
大宮駅前の大衆酒場「いずみや」で開店からバッチリ呑んだくれてる年金生活者のおじちゃんと変わらないなぁ。。。。。
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ABEMAに入ると全取り組みがネットで観れるらしい。
そこで午前中の取り組みに僕が映ってたら
「嗚呼、遂に世捨て人になったな」
と思ってください(笑)。
*写真は全てネット上からお借りしております。ご了承くださいませ。
*森麗や服部桜の取り組みはYouTubeにいくつかアップされてますので、是非ともご覧ください。