喪中につき、ごくごく普通に生活してます。
まぁ呑んでるだけだけど・・・
勤務日の唯一の楽しみは読書。
電車通勤なので本が読める。以前の自転車通勤だとそうはいかないので、これは結構嬉しいのだ。
職場のある最寄り駅上尾まで約20分。
往復40分、むさぼるように本を読む至福の時間。
随分小説を読まない生活が続いてたが(エッセイとか自伝とかそんなのばっかり)読み始めるとやっぱり面白い。
でも、あれですね。仕事前に読む本は選ばないとな。
いろいろ考えさせられるとてもいい本なんだけど
仕事中、気持ちがずっしり重くなっちゃってね(苦笑)。
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今、まとめ読みしてるのは二人。
平松洋子さんは昔から好きで、昔店に何度か来ていただいたことがある。
酒呑み作家の大竹聡さんが連れてきてくれた。
嬉しかったなぁ。サインもらっとけばよかった(笑)。
勤務時の食事タイムが実質20分しかないのが相当なストレスなのだが
平松さんの飽くなき食と酒への執着が、電車内の僕の妄想を駆り立てて随分と素に戻れるのであります。
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もう一人は重松清さん。
これも大竹さんが何度も口にしていたので読んでみたかったのだ。
結構話題になった「流星ワゴン」(2005年)は勿論素晴らしかったが
2021年刊行の「ハレルヤ!」がもう素晴らしすぎて。
読んだことのない方にネタバレしないようご紹介。
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物語はキヨシローの葬儀から始まる。
話は7章にわたる。
章のタイトルは
第一章:キヨシローの啓示
第二章:ビタースウィート・サンバ
第三章:ムスタング・サリー
第四章:ホールド・オン・アイム・カミング
第五章:旅立てジャック
第六章:こんな気持ち、うまく言えたことがない
最終章:何度でも夢を見せてやる
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まぁ、このタイトルだけで僕はザワザワときて買ったのだが(笑)。
最終章の文章展開がちょっとグッときてね。
映画みたいだった。
そうそう。
僕の大好きな映画、ジョン・カサヴェデスの「ハズバンズ」を想いだしたり。
冒頭が葬儀からというのが似てたからなのかな?
まぁ、ともかく
2021年最後に読んだ本がこれでよかった。