「高田渡の視線の先に」

GW最終日に届いた写真集を何度も何度も眺めながら一日が終了。
 
高田渡の視線の先に」
 
久しぶりに渡さんと喋った気がして嬉しかったな。
 
何十年も前の写真なので、吉祥寺の風景は僕の知らないものばかり。
 
変わらないのは井の頭公園くらいか。
ボガはまだあった。
 
幼い漣の姿、なんとも微笑ましい。
 
というか「君も昭和の人だね」って(笑)。
 
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渡さんの写真好きは有名で。
 
自分の撮った写真を持ってきて
 
「店にあるこの絵を外して、僕の写真を飾りなさい。額は自分で買ってね」
 
なんて無茶苦茶なこともありましたな(笑)。
 
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渡さんが僕を撮ってくれた写真がどこかにあるはずだ。
 
その当時、渡さんの酒癖が物凄く悪くなってた時で、結構喧嘩してて。
 
数日後「木下君、ほらあげるよ」
 
って持ってきてくれた写真の僕の顔は
 
如何にも面倒くさそうな怒ってる顔で
 
随分残酷な写真を撮る人だなって思いました。
 
なんか、ファインダーを通しても本質を見抜いちゃうんだろうな。
 
「客商売やってんだから、そんな顔してるんじゃないよ」
 
って言いたかったんだろうな。
 
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凄いボリュームの写真集。
 
良くまとめたなぁ。大変だったろうに
編集者みたらS君だった。
 
良いお仕事!!素晴らしい!!
 
 
S君、随分お逢いしてないが
 
逢うと必ず
 
「あなたに話したいことがある」
 
って毎回言うんだけれど
 
そこから先を話されたことは一度もない。
 
変な奴(笑)。
 
 

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