THE METERS on JOSIE
1969~70年のたった2年間に「JOSIE」というマイナー・レーベルに残されたアルバム3枚のTHE METERSは
全曲が「発明」であり、「革命」だし
そして音楽愛好家が後世にまで伝えなくてはならない「遺産」である。
久しぶりに聴き倒した。年末から年明けにかけてずっとね。
それにしても
なんていい音なんだろ。
まるで録音時のスタジオにいるみたいに聞こえる。
スタジオの空気の音が全てパッケージされてる。
ジガブーやジョージの演奏の際の唸り声も全部聞こえる。
どうやってマイクセッティングしたんだろ?
セッティング表見てみたいわ。
絶対残ってないけど(笑)。
スタジオセッション(一発録り)で凄いのは
僕の体験ではスモール・フェイセスのデッカのファーストなんだけど
それと同じくらいリアルな音。
僕の持ってる盤は再発だけどさ、それでも十分伝わる。
オリジナル盤は高くて買えないけど、きっともっとリアルなんだろうなぁ。
ミーターズの7インチは比較的安価で入手しやすいのでよく買ってるんだけど
ま、凄いですよ。
聴かないと損だよ。
スモール・フェイセスのデッカ・オリジナル盤は、近しい人が持ってたので
昔、店でモノラルカートリッジで大音量で聴かせてもらったことがある。
凄い。それしか言えない。
吉祥寺の「壱の介スタジオ」の狭い部屋にいて最高の音を奏でてる感じです。
ごめん。
バンドやってる人じゃないとわかんない感覚かもな。
多分、この辺が真空管卓の最後の音。
リプリーズに移籍してからは卓はトランジスタなので、こういう生感覚は味わえない。
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それを踏まえて
各楽器
いや各音の
・・・どういうことかと言えば
ジガブーのハイハット、スネア、バスドラのキック
ジョージ・ポーターのずらしやフィンガリングの妙
ノセンテリの意外と繊細なピッキングと、アーティーの旋律との微妙なずらし
なんでアーティーが「PUPA FONK」って言われるのか?・・という絶妙なハモンドオルガンの調べ
とにかくですね
ミーターズは発明なんです。
是非、大音量で
目をつぶって
各音の絶妙さを体感してください。
身をゆだねてください。
こんな凄い音楽
なかなかないよ。
やろうと思ってできるもんじゃない。
ね。