11日(金) SONGBOOK

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雪の本日
 
そして3連休の初日
 
絶対ヒマだなと思い、でも少しでもお客さんが「雪見酒」で来ていただいた時に、まず暖まってもらおうと少しばかりの豚汁を仕込んでサービスしよう
 
なんて思ってたら
 
ビックリするくらいの盛況でした!!!
 
来ていただいた皆様ありがとうございましたー
 
でも、バタバタしちゃってすみませんでした。。。。。豚汁も全員に行き届かなかったし。ホントごめんなさい。
 
何年やってもお客さんの流れがよめません(笑)。ホント不思議な商売。
 
流れに身を任せるしかないですよねぇ。
 
 
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最近またデッキに入れっぱなしになっているCDがこれ。
 
開店してまだお客さんが来ない時によく聴いてます。この日の仕込みの時もこれ。
 
アメリカ西海岸のバーバンク・サウンドを代表するシンガー・ソング・ライターの一人、ランディ・ニューマンの2003年のCD「SONGBOOK VOL.1」です。
 
70年代に「GOOD OLD BOYS」「SAILAWAY」などの素晴らしいアルバムたちや、大ヒット曲「SHORT PEOPLE」などを残しているが、このアルバムが僕の中では彼のベストです。
 
いわゆるセルフ・カバー・アルバム。彼の代表作をピアノと唄だけで再演したもの。
 
シンプルゆえに彼の作品の「凄み」がよくわかります。
 
プロデューサーはミチェル・フルーム。
 
音を加工することでリアリズムを追求した彼のサウンドが、この辺りから変わってきます。
 
デジタルというフォーマットで原音を限りなく再現することの理想形がここにある。
 
シンプルゆえに、録音する際に労力を要したかは容易に想像できます。それくらい素晴らしい音。
 
唄の本質を録音物で伝える作業としては、50年代のジャズの名盤を一手に引き受けた伝説のエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーの仕事に匹敵するかもしれません。
 
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そしてそのサウンドに導かれたランディさんの唄たち。
 
それこそフォスターから脈々と流れるアメリカ大衆音楽の王道をいく素晴らしいメロディに綴られた、辛辣で皮肉たっぷりに語られる市井の生活。
 
そして時折垣間見せる、恥ずかしがり屋のロマンティストとしてのラブ・ソングが、あの特徴的な曇った声でボソボソと語られていきます。
 
フォークナーやスタインベックの短編小説を読んでいるような、素晴らしいストーリー・テラーがこの人、ランディ・ニューマンです。
 
きっと一緒に飲んでいたら、人の悪口とか、世の中を憂いたりとか、そんなことをユーモアたっぷりに喋ってるんだろうなぁ(笑)。
 
でもそれが彼の対象への愛情表現なんだろうな。
 
上っ面の言葉を並べて賛辞する人達よりも
 
こういう人が一番信用できるよな。
 
・・・・・・って勝手に想像が膨らむのであります。
 
一緒に飲んでもないのに(笑)。