From リンゴ追分 To RINGO その1

さてさて、未だ家ではSKA漬けの生活を送っているわけでありますが。
 
ジャマイカ音楽好きな人だったらもちろん知ってることだけど、
 
スカタライツは日本の曲をカバーしています。
 
それが美空ひばりの「リンゴ追分」。
 
スカタライツのこの曲には2ヴァージョンあって
 
頭のSEが入っているのと入っていないのと。
 
入っているのは「ジョニー・ムーア&ザ・スカタライツ」でトップ・デックから。
 
入っていない方は「ドン・ドラモンド」名義でスタジオ・ワンのベスト盤に収録されてます。
 
 
まぁまずはオリジナルの美空ひばりヴァージョンをSP盤の音で。


 
1952年発売です。ひばりまだ14歳。滅茶苦茶唄上手いですねー。本当の天才です。
 
 
公式HPによると当時70万枚売れたのだとか。
 
この数字はちょいと疑問ですがね。戦後まだ7年しか経っていない時に戦禍をくぐり抜けたレコード再生装置を(とりわけまだSP時代ですから)どれだけの人達が持ってたんだろ、と思うと「?」ですが。
 
ま、でもとにかく当時戦後最大のヒット曲には間違いないのですけどね。
 
そんなファー・イーストのヒット曲を65年に地球の裏側のジャマイカのバンドがカバーするわけですよ。
 
不思議だなぁ、って昔から思っていたわけです。
 
 
スカタライツ・ヴァージョンはこちら。SE入りのやつを。


 
かっこいいですねー!!
 
オリエンタルな雰囲気がたまりません。
 
今回せっかくなのでいろいろ調べてみました。
 
 
最も合点がいったのは「TAP THE POP」というサイト(いつも見てます)でこの件に関してのコラムがあって(佐藤剛さん筆)
 
また、mixiでも書き込みがありました。
 
 
まとめるとこういうことです。
 
 
1962年に英国から独立したジャマイカでは、当時ギャング映画や西部劇映画が流行っていたらしく
 
西部劇でも屈指の名作「駅馬車」(1939年)でジョン・ウエィン扮するのが「リンゴ・キッド」という開拓時代の伝説のガンマンだったそうな。

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 (このアップセッターズのジャケットもどこか西部劇風ですね:笑)


それでこの歌のタイトルを見たメンバーは
 
「これはリンゴ・キッドの唄だ!!」
 
と思い込み、レコーディングしたというお話です(笑)。
 
 
嘘みたいな話だけど
 
最初のSE聴くと多分そうだろなってよくわかります。
 
冒頭に馬の蹄の音がパカパカして
 
そのあとに
 
HERE COMES RINGO!!(リンゴが来たぞ!)」
 
の掛け声から
 
銃声が2発。
 
 
もう確実にこれはリンゴ・キッドのテーマ曲なのです、彼らにとっては。
 
 
 
なるほど、ですねー。
 
でももう一つ疑問が。
 
 
何故スカタライツの面々はこの「リンゴ追分」という曲を知ることになったのか?
 
 
これもいろいろ考えてみました。
 
 
ちょいと長くなりますので、次回持ち越しです(笑)。