近況報告38 アナログ盤生活が戻ってきた!!

「そうか。もう店閉めて一年か・・・」


すっかり忘れてました。

それも今朝気がついた、お客さんの女史のしみったれたメイルで思い出す始末です(笑)。


と、いつものように今の事ばっかり考えて毎日を過ごしている昨今でございます。




オーディオ一式が店を辞めたタイミングで全部壊れた、という嘘のような本当の話は以前したと思うのですが、

遂に!!

1年ぶりに修理から戻ってきたのであります!!


この1年、アナログ盤を全く聴けない生活を強いられてきた訳ですが、遂におさらばですよv


長かったなぁ・・・・・・。


ということで、早速居間にオーディをセッティングいたします。


まずはセッティング前の居間。

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左の婆ちゃんのヒノキの箪笥をどかさないと。右のちっちゃいCDラジオが一年間僕の音楽生活を支えてくれました。3000円だった割にはいい音出してくれてましたよ。ありがとう・・・。


隣の部屋から、部品一式を引っ張り出してスタートです。

インシュレーターも残ってました。
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これは、振動を遮断するパーツ。これをスピーカーとか機材の下に入れるだけで劇的に音が良くなります。

値段はピンキリですが安いのでも十分音が変わりますので、ご興味ある方は試してみてくださいね。



しかし。大事なものがありませんでした。


スピーカーケーブルです(涙)。

そういや、店で使ってたやつは汚れまくってたから捨てちゃったんだった。


仕方なく近所にある大型家電店へ。

普段、ああいうところであまりオーディオ関連は見ないのですが、行ってみてびっくり。

単体のオーディオなんてもはや田舎の家電屋さんは扱ってないのですねぇ・・・

あるのは小さいCDコンポとiTune関連ばかり。

当然スピーカーケーブルなど売ってるわけもなく。3軒回って収穫ゼロ。

諦めかけた時「もしかしたら?」と思い入ったこれまた大型ホームセンターの「家電コード売り場」でようやく発見しました。

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たった4メートルのコード買うだけで3時間以上も費やし、風の強い中、チャリンコを漕ぎ続けましたよ(涙)。


急いで家に戻ってなんとか組み終わりました!!


こんな感じです。

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スピーカーの台は、家にテレビ台が二つあったのでそれに。

炬燵に座った時に丁度いい高さとなりました。


オーディオラック、テレビより高いですねぇ(笑)。

店で使ってたやつなのでしょうがないです。

変なセッティングだけど、そのうち慣れるでしょう。


このオーディオ、実は全部「もらいもの」なんですよね(笑)。

デンオンのレコードプレイヤーは近藤さんから。

ソニーのCDプレイヤーは増尾さん

アンプは・・・これは自分で買ったやつだけど、明日に大ちゃんからもらったソニーの名器TA-F333ESRが修理から戻ってくるので、そちらに変更。

スピーカーボックスは、以前店を移転したときに伊藤ちゃんと剛からプレゼントしてもらったやつ。

スピーカーコーンは、最初の店の天井に埋め込んでいたこれまた名器ダイアトーンのP610を移植して使ってます。

P610、まだあと6つ残ってるんだよな・・・。

そのうちまたスピーカーでも組み立てようかなぁ。


プレイヤーにカートリッジ取り付けて調整していよいよ音出しです。

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あ、このカートリッジももらいものです!!

素晴らしい70年代シュアのV15TYPEⅢです。あおちゃんにこれは頂いたんだなぁ。

このカートリッジと手作りスピーカーが、あのハバナの店の音の全てといっても過言ではありません。


こうやって僕はいろんな友達の支えで生きてます(笑)。皆さん、本当にありがとうございます!!


音のセッティングの際にかけるレコードは昔からいつもこれって決まってます。
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ジェイムス・テイラー「ONE MAN DOG」(米オリジナル盤)のA面2曲目"Nobody But You"。

意外とハイエンドなリー・スクラーのベースのグリスサウンド

ダニー・クーチーの左右から飛び出してくるギターで音のバランスと針圧をとります。


音がだいたい決まったら次はこれ。


大音量が最も似合うレコード(笑)。

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ジェシエド・ディヴィスのファースト。もちろんオリジナル盤。


ロンドン録音の強力スワンプなこのレコードにはザ・バンドと同じくらい僕の大好きな音が隅々まで詰め込まれてます。

こんなに高揚するアルバムもなかなかないですねぇ。


続いてはレコードが聴けない状況にも関わらず去年購入した2枚のレコードを。

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まずは鈴木の常吉さんに「おまえ、こいつのレコード持ってなきゃだめだろ!!」って怒られた(笑)スコットランドのシンガー、ディッグ・ゴーハン。

確かにそうでした・・・。深いですねぇ。で、全然飽きない引き込まれる歌唱。


素晴らしいです。


次は我らがロンサム・ストリングス&中村まりの「フォークロア・セッション」のアナログ盤を。
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実は去年、ギターの桜井さんにこのアセテート盤の試聴会にお呼ばれして桜井さん宅に遊びに行ったんですよね。


アセテート盤とは、通常塩化ビニールで生産されるアナログ盤の前段階でチェック用として作られるもので、

盤の材質はアルミニウムで、耐久性は弱いのですが、ダイレクトカッティングで音は滅茶苦茶いいんですよ。

だから、なかなか聴けるもんじゃないのですが。

凄くいい体験をさせてもらいました。


びっくりするくらいの音像でね。

ついつい、横にいた中村まりちゃん本人に

「いや~、唄凄いねぇ~~~」って言っちゃいましたから。

その隣のスーマーはヘラヘラしてましたけどね(笑)。


あとは松永さんのベースの凄さかな。

改めて感動した次第です。


で、市販されたこのアルバムもCDと聴き比べるとやはりレンジが広いです。

どちらがいいという話ではないのですが、CDのほうがよりロックっぽく聴こえるかなぁ。

ストリングバンドという方向で見れば、アナログのほうがよりこのバンドの目指している方向性が見える気がしました。


どっちも好きなんですけどね。


というわけで、アナログ生活復活です。


レコードはやっぱり楽しいです。


今までは仕事しながら毎日レコードかけてたけど

これからは自分のためだけに、すべて自分の座った場所に合わせてセッティングしたので、より深く聴くことができそうです。


だけど、音楽って深く聴けば聴くほど

誰かと話したくなるんだよねぇ・・・


だからこれから寂しんぼう度合いがますます強くなるかもしれません(笑)。

みなさま、これからもお付き合いのほどを。



またご報告したしますー