近況報告18 仕事始めました!

実はなんと

先週から働き始めました!

工場で検品の仕事に従事することとなりました。派遣です。


お菓子の包装紙の印刷を一枚一枚チェックしてます。

単純作業は昔から得意です(笑)。

印刷機の隣で作業しているのですが、その爆音がたまに傷ですが、とりあえず働けてよかったです。


毎朝5時半に起きて、工場まで自転車を走らせる毎日。片道11キロあるので、ゆっくり走って40分くらいでしょうか。

昨日、今日の休日は楽しかったですねー。週休2日なんて何年ぶりかなぁ・・・・

休みの大切さをしみじみ感じました。店をやっていた20年、まともな休みなんてなかったような気がします。

休みの日でも必ず仕事のこと考えてたし。別に苦ではなかったですけど。


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この4ヶ月間、仕事が見つからず大変な思いをしました。

想像以上に世間は厳しく、この歳に(49歳)なって新たに仕事を見つけるというのが如何に困難だかを痛感しました。

一体何枚の履歴書を書いたことか(涙)。

そして何回落されたことか。面接までいけばいいですが、書類選考で不採用通知と履歴書が戻ってくるあのやりきれなさは、経験した人じゃないと解らないかもですね。


そんな状態でしたので、改めて「働くとはどういうことか?」という基本的な問題に直面せざるを得ませんでした。


何度もこのブログで書いていますが、僕には職業の選択に「飲食業」というものが本来最優先されるはずです。

雇用者も僕の経歴をみて判断する訳ですから、飲食業だったらまぁどこかしら仕事はあったはずです。

なぜその選択をしないのか、というのは「何故店を辞めたのか」というところに直結しています。


これまた何度も書いていますが、「食べる」ということを巡る環境や最悪に近い現状に興味を持ち始めた僕は「最低限の自分で食べるものは自分で作らないともうどうにもならんだろ」という結論に至り、店を閉めて田舎に戻り畑を始めました。

身体の中に変なものを極力入れない生活を心がけて、はや何年も経とうとしています。おかげさまで薬をまったく必要としない身体になりました。

店をやっていた時も、お客様に提供するものはそうしてきたつもりです。

他の飲食店で働くということ。

特にこの歳で現実的な選択肢として一番身近な居酒屋チェーン店

まぁわかるとは思いますが(笑)、その行為に加担するのはどうにもこうにも嫌だったのです(居酒屋チェーン店の存在を否定しているわけではありませんので、あしからず)。

砂糖、まがいもの醤油、電子レンジ等々を使って「生活のため」と割り切って働くのは、どうにもこうにも腑に落ちない。

じゃぁ、今までこだわってきたことは何だったのか?と。


その反面、違う自分は「おまえ、世の中を甘くみるなよ。おまえのはただの理想論だよ。現に仕事が見つからないじゃないか!お前が出来る仕事は限られてるんだよ」
と求人広告を見るたびに語りかけてきます。

この悶々とした日々が何ヶ月続いたでしょうか。考えまいとして酒量は格段に上がり、さらに金もなくなっていくという悪循環・・・・


「そもそも仕事ってなんなのよ?」

試行錯誤が続く畑作業では今のところお金は生み出せません。

僕は畑は「仕事」だと思っているのですが、金銭が発生しないこの行為を世間は仕事とみなしてくれません。


ぐるぐる回る毎日は辛かったですね、本音を言うと。


たまたま凄く良くして下さる派遣業者と出会うことができ、仕事を斡旋して頂けました。


理想を追求するのではなく、まずは動いてみようと思いました。

「考えない」という行為は僕にとって大事なことです。

何もしていないとついついろくでもないこと考えちゃいますもんね。

今は、明日ちゃんと起きる、とか

明日の弁当の用意をする、とかの毎日の生活のローテーションで精一杯です。

いいことだと思ってます。


またそこから次のことが生まれてくるのかもしれません。

そうやって流されていくことは、実は大事なことなんだろうなぁ。今までもいつだってそうしてきたし。

ようやくちょっと我に返った気がしてます。


今回もたまたま出合った本に救われました。

佐川光晴さんの「牛を屠る」です。
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元来読書好きだった著者が北大法学部を卒業して、出版社に勤務するもすぐに退社。

何を思ったか、大宮の屠殺場で働き始めた10年半を綴った自伝エッセイです。

牛を解体していく作業が克明に記されていますが、そこでの人間関係やら仕事としてのプライド、いわゆる特殊な職業である故の世間との関係などからいろんなことを考えさせられ、一気に読了いたしました。

読み終わったあとは、なんとも清清しい気持ちになりました。ちょっと上手く言葉にできないのですが、生きていくという悦びみたいなものが凄く伝わってきました。


いつかは考えるときが来るのですが、考えないとか、目の前のものに打ち込むということは必要だよなって。


それは昔から思っていたことなのですが、久しぶりに思い出したところです。


僕は双葉文庫のを購入したのですが、巻末にある筆者と敬愛する平松洋子さんとの対談も素晴らしいです。

ご興味があるかたは是非とも手にとってみてください。



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とりあえずは動き始めてひと段落です。

またここからいろいろ流されます。

佐川さんが対談の中で言ってた言葉

「悪くない」


という感じがなんとなく解ります。

この状態はいいことなんだろうな。今のところは。



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さて、畑です。

つるなしインゲンは開花後に実をつけはじめました。
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まだほんの小さなものですが「こうやってインゲンはできるのか!」ということを実感してます。


かぼちゃもこんなに大きくなりました。
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トウモロコシもどんどん伸びています。

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やっぱり一回雨がふると、途端に反応して成長するんですねぇ・・・・。


毎日観察が面白くてしょうがありません。


さて、明日も早い。

そろそろ明日のお弁当と晩酌の準備をしなければ。


自分の作ったものを画像アップするのはあんまし好きじゃないんですけど、

とりあえず人生で初めて作ったお弁当ですので、載せておきますかね
(笑)。

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わっぱを買ってよかったです。収まりが非常によろしいですな。


またご報告いたしますー